「暇と退屈の倫理学」國分 功一郎
2015/02/21公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★☆☆☆(66点)
要約と感想レビュー
お金がなく働きづめの人生は、さびしいものがあります。では、お金があって、働かなくなれば、幸せなのでしょうか。お金持ちになっても、不幸な人はたくさんいます。暇を持て余したり、本当の友人がいないなど、思ったより幸福ではない場合が多いらしいのです。
そうした労働から解放された人が、落ち込むであろう「落とし穴」を考える一冊でした。そもそも自由な早期リタイアを希望する人が多いようですが、リタイアしてから何をするのか持っている人がどれほどいるのでしょうか。
著者が「退屈の反対は快楽ではなく、興奮である」というように、やはり生涯、仕事があることが楽しいのかもしれませんね。國分さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・人類が目指してきたはずの豊かさ、それが達成されると逆に人が不幸になってしまうという逆説(p14)
・そもそも私たちは、余裕を得た暁にかなえたい何かなどもっていたのか?(p20)
【私の評価】★★☆☆☆(66点)
目次
序章 「好きなこと」とは何か?
第1章 暇と退屈の原理論―ウサギ狩りに行く人は本当は何が欲しいのか?
第2章 暇と退屈の系譜学―人間はいつから退屈しているのか?
第3章 暇と退屈の経済史―なぜ"ひまじん"が尊敬されてきたのか?
第4章 暇と退屈の疎外論―贅沢とは何か?
第5章 暇と退屈の哲学―そもそも退屈とは何か?
第6章 暇と退屈の人間学―トカゲの世界をのぞくことは可能か?
第7章 暇と退屈の倫理学―決断することは人間の証しか?
著者経歴
國分功一郎(こくぶん こういちろう)・・・1974年千葉県生まれ。哲学者、東京大学総合文化研究科・教養学部准教授。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。専門は哲学・現代思想。
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