「アメーバ経営が会社を変える―やる気を引き出す小集団部門別採算制度」三矢 裕、谷 武幸、加護野 忠男

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アメーバ経営が会社を変える―やる気を引き出す小集団部門別採算制度

【私の評価】★★★☆☆(77点)


■アメーバ経営について大学の先生が
 まとめた一冊です。


 一連のアメーバ経営の原則と、
 考え方がまとまっています。


 アメーバ経営とは、
 社内に10人単位程度のチームを作り、
 そのチームで独立採算をとる。


 そしてリーダーには、
 他のアメーバとの価格交渉や、
 人の増減の権限があるのです。


・アメーバ経営では、リーダーは、小さな町工場や
 商店の社長としての立場で、経営に参加する。
 ・・・あの八百屋は月に50万円くらい売り上げる。
 おまえは300万円や。あの八百屋のおっさんより
 頑張らなあかんやぞ
」と言われた。(p30)


■アメーバのリーダーには、
 責任と権限があります。


 本当に中小企業の
 社長
のようなものでしょう。


 だから成績が悪ければ
 リーダーが変わることもある。


 リーダーになっても給料は変わりませんが、
 その後の出世には影響するようです。


・アメーバの経営を任されれば、・・・
 社長としての意識で仕事をするようになる。
 京セラの社員は約1万3000人。
 アメーバの数はおよそ1200。
 要するに、10人に一人くらいの割合で
 このような場が与えられている。(p51)


■インタビューも行っていますので、
 ときどきエピソードが
 挿入されているのがいい。


 ただ、
 アメーバ経営で働いている人からすれば、
 大学こそアメーバ経営を導入すれば?
 と思われるかもしれません。


 そのたいへんさが分かる
 一冊でもありました。


 三矢さん、
 良い本をありがとうございました。


─────────────────────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・アメーバ経営は、リーダーの自主的な判断に
 委ねるウェートが大きき。その分だけ、
 彼らに正しい判断をさせる基準が必要になる。・・
 高い倫理観や原理原則といった普遍的な
 価値観をベースにした判断基準がなければならない(p5)


・アメーバ同士の取引では、値段が折り合わない
 ケースもある。このようなときには、
 両アメーバを統括する責任者が調停を行う(p76)


・社外にもっと素晴らしものがあれば、
 それを買うこともできる。・・・
 供給側のアメーバが、外の会社との
 厳しい競争
にさらされることになる(p78)


・毎日の生産、経費、時間などの主要な項目は、
 翌日には日報という形で各部署に配られる・・
 生産の締めは月末最終稼働日の正午である。・・・
 一時間後の昼礼で、この概算値を使って、
 全員にその月の成果が報告されていた・・さらに 
 一時間後に・・事業部長主催の反省会が行われた(p155)


・昼礼にしろ、事業部の反省会にしろ、
 ポイントは、実績が出た時点ですぐに検討を行い、
 次の手を打つ
ということである。(p156)


・稲盛会長に『組織の変更をしたいんです。10月から
 新体制でやりたいと思っています』と言いに行きます。
 すると、ものすごく叱られるんです。『今悪ければ、
 なぜ今変えないんだ!10月からとか、そんなこと関係あるか。
 八月に悪いんだったら、九月から変えなさい』(p184)


アメーバ経営が会社を変える―やる気を引き出す小集団部門別採算制度
三矢 裕 谷 武幸 加護野 忠男
ダイヤモンド社 (1999-05-13)
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【私の評価】★★★☆☆(77点)



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