「京セラ 悪の経営術」瀧本 忠夫

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京セラ悪の経営術―急成長企業に知られざる秘密

【私の評価】★★★☆☆(72点)


■京セラの経営の本質は、
 収入の最大化、支出の最小化です。


 事務用品は従業員自腹。
 機械は中古でいい。
 もちろん、リコールなどとんでもない。


 そして、短期で支出を最小化しようとすると、
 どうしてもサービス残業が増えるのでしょう。


 そもそも残業申請しにくいし、
 採算が悪ければ、残業を少なく
 調整していたようです。


・もし従業員が土曜日の休日に出勤しようと思った場合、
 休日出勤の届け出を水曜日の午前8時以前に工場の
 総務に持っていかなければならない(p124)


■次に、収入を最大化するためには、
 何でもします。


 できない仕事でも安値受注。
 最後はなんとかなる。


 国の補助金も利用する。


 契約がなければ、
 共同開発品も直売してしまう。


・「京セラはどこよりも安い見積もりを出して
 受注するのは十八番だ
」・・・しかし、
 納期間近になってもまともなものができない・・
 いまさら他者への変更もできない・・(p167)


■末端まで、ベンチャー企業のように
 厳しい経営を強いるアメーバ経営は、
 どうしてもモラルが低下するようです。


 そのためにも、社員教育が必要であり、
 それを防止する仕組みが必要なのでしょう。


 瀧本さん、
 良い本をありがとうございました。


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■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・とにかく考えずに設計する。
 設計が悪くて作り直したものがまただめで、
 また作り直すのが日常茶飯事であった。
 その代わり設計する時間はやたらと早い。(p24)


・責任を電池メーカーであるユアサ電池に
 押しつけてしまったのである。・・・
 稲盛会長は大変素晴らしいことを言っているのに、
 なんでこんなに汚い人間が出てくるのだろうか(p39)


・上司から必ず言われる言葉が、
 「目標は高く持て。目標は低く持ったからといって、
 その目標を達成できるものではない。
 より高い目標を持ってこそ、そこそこの
 成果が得られるものだ」(p65)


・保険金詐欺をおこなっていてもまったく気にしない
 小谷野君やそれをおこなうことを強要する
 手塚氏の神経の図太さを、うらやましくも思った(p76)


・2 有給を取らせない
 3 数多くの規則により残業申請をしづらくして、
   深夜遅くまで従業員をただ働きさせている。(p116)


・京セラでは退職者には異常に冷たい。
 冷酷といったほうが適しているだろう。
 まず従業員が退職者に送別会を開くことが
 禁止されているのだ・・・
 退職していく奴は「裏切り者」である(p122)


・京セラの労働もいまでは、「月曜の朝会社に出社したら、
 土曜日の夜まで家に帰ったことがない」ほどひどくはない。
 遅い部署でも、深夜11時から午後1時くらいには、
 職場を離れる。(p127)


・ノー残業デー・・・正しく表現すれば、
 残業申請できない日が毎週1回あるというのが
 正しい表現である(p129)


・稲盛名誉会長は責任者クラスが大変困るような
 システム
を作り上げ、そのシステムにより、
 責任者クラスが率先して従業員を奴隷のごとく
 こき使わざるを得ないような手をよく考えたものだと、
 ほとほと感心する(p133)


・私自身・・・少なくとも1年以上、毎月実質
 100時間以上の残業をおこない、残業の申請は
 30時間以下という状態を続けてきた・・(p142)


・京セラの不良品返品率は異常に高い。
 私が京セラに転職して直後の京セラ不良率は、 
 それまで勤めていた自動車部品会社の不良率より
 2桁以上高かった(p161)


・瀧本「手塚さん、インバーターの件、役員会で
 どのように決まりました。リコールするんですか?」
 手塚「それがなー、採算が悪くなるので
 リコールしないことに決まった」(p173)


・手塚氏に、「会長ってどんな人ですか」と
 尋ねたときのことである。・・・
 「会長はなー、二枚舌や。いや二枚や三枚やない」
 と手塚氏が語った(p178)


京セラ悪の経営術―急成長企業に知られざる秘密
滝本 忠夫
イーストプレス
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【私の評価】★★★☆☆(72点)



■目次

京セラへの転職
ソーラーカー開発の実態
「アメーバー経営」と「時間当たり採算性」の真相
保険金詐欺に加担してしまった!
政府補助金の不正請求
社員に払った給料をいかに回収するか
社員にただ働きさせるノウハウ
「動機善なりや私心なかりしか」の嘘
「技術の京セラ」の呆れた正体
利益は人命に優先するのか
京セラの「プラスマインド」教育
稲盛魔術のたね明かし
不祥事を起こした官僚の天下り
京セラの犯罪をトップは知っているのか


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