「感情を自在にコントロールする極意」潮凪 洋介
2014/09/04公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★★(90点)
要約と感想レビュー
世の中にはいろいろな人がいますので、人間関係もいろいろあると思います。この本では、世の中で出会うであろう自分をイヤな気持にさせる人への対応法を学びます。私もいろいろ考えてきましたが、著者のほうが一枚上手でした。言うべきことを言うというのが、著者の基本スタンスです。
例えば、部下の失礼な物言いには、「そういう言い方はやめなさい」と言うのです。もし、言いたいことを言えない人は、まず「お手本」になる人を探して真似るとよいという。言うべきことを言えるようになれば、「あなたにマイナスをもたらす言動をしなくなる」その可能性が高まるのです。
・「迎撃フレーズ」を用意しておく・・・「そういう発言は腹が立ちますね。やめてもらえないですかね?」「言っていいことと悪いことがあるんじゃないですか?」「そういう物言いは、人から嫌われると思いますよ」(p95)
人には同じような人同士が集まる習性があります。同じような人同士なら、それほど苦労はしませんし、会話も慣れている範囲で対応できます。しかし、職場となると年齢から育った環境まで異なる人が集まり、一緒に仕事をするのですから、人間関係で苦労するのは当然でしょう。そうした中では、やはり「言うべきことを言う」ことが必要となるのです。
では、どうすれば「言うべきことを言う」ことができるのでしょうか。まず、演技です。サッカーの審判のつもりで言うのです。サッカーの審判になったつもりで、イエローカードを出すようにサッと注意するのです。人生というドラマの中で、自分は自分の役を演じているに過ぎないのだと思えば、気が楽になるのでしょう。
そしてまた、誰からも好かれようと思わないことが大事になります。「世界中の気の合う人とだけ、1人でも多く出会う」と決心すると気が楽になるという。会社で繰り広げられる混乱は、フィクション映画のワンシーンに過ぎないと考えるのです。
・演技で叱る・・・・「これから私はこの人を教育するために怒ったフリをする」とテンションを上げます(p98)
確かに、人生はドラマだと思いました。やってもやらなくても、いずれ終わりがやってくる。それも一回しかないドラマなのです。そのドラマには、「みんなの幸せを願う人」と「自分の幸せしか願わない人」が出てきます。イライラの原因になる人を、視界に入れないということも必要なのでしょう。
試行錯誤する中で、自分に合ったセリフを持ちたいものです。潮凪さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・「私には二面性があります」そう笑顔で言い切れるくらいの勇気を持ってほしいと思います(p43)
・自己チューの人間には、「寂しくて不幸な人」とほくそ笑む(p84)
・不安やクヨクヨは、「何かを変えよ」というサイン(p147)
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【私の評価】★★★★★(90点)
目次
1章 誰にでもいい顔をしてしまう自分を今すぐやめる9つの極意
2章 あなたをイライラ・クヨクヨさせる相手に振り回されない14の極意
3章 イヤな感情から自分を守る39の極意
著者経歴
潮凪洋介(しおなぎ ようすけ)・・・株式会社ハートランド代表取締役。エッセイスト、講演家、イベントプロデューサー。20代後半で脱サラ。逆境の中、妻子を抱え寸暇を惜しんで働き、イベントプロデューサー、コンテンツクリエイターとして、GIVENCHY、JTBなどを筆頭に、さまざまな大手企業、メディア、さらには行政団体との企画を実現させる。現在「愛と夢と自由の授業」をテーマに、新聞、雑誌、ラジオ、講演(中学校含む)などで活躍中。「人生・仕事・恋愛」という3つの視点から、悩みの解決や夢を叶えるための講演・執筆・アドバイスを行っている
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