「暴露:スノーデンが私に託したファイル」グレン・グリーンウォルド

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暴露:スノーデンが私に託したファイル

【私の評価】★★★☆☆(79点)


■NSAの秘密を持ち出したエドワード・スノーデン氏。


 この本では、スノーデンが情報提供先として
 選んだグリーンウォルド氏が、暴露までの経緯と、
 アメリカの情報収集の実態を教えてくれます。


 まず、驚きは、
 アメリカとインターネット企業が協力して
 情報収集を行っているという事実でしょう。


・FBIが<マイクロソフト>と共同で、諜報活動用に
 <アウトルック>のさまざまな新機能を回避する仕組みを
 つくりあげようとしていたことがわかる(p179)


■私たちは、マイクロソフト、グーグル(またはアップル)の
 ソフトウェアや機器を日常的に使っています。


 そこに盗聴の仕組みが組み込まれていれば、
 対策のしようがない。


 個人としては漏えいしてこまる情報はありませんが、
 インターネットバンキングなどは
 かなり信頼性は低いということになるのでしょう。


 口座のお金がなくなったとしても
 問題ない程度の口座残高に
 限定する必要があるのかもしれません。


・NASが英国におけるカウンターパートたる政府通信本部と
 共同で取り組んだプロジェクト"BULLRUN"は、
 オンライン取引の保護に使われる一般的な暗号化技術を
 解読
するためのプログラムだ(p146)


■アメリカは中国のサイバーテロを非難していますが、
 自分も当然やっている。


 スパイ活動はどこでもやっているのです。


 テロの回避のためには有効かもしれませんが、
 歯止めがなくやりたい放題というのも
 問題だと思いました。


 グリーンウォルドさん、
 良い本をありがとうございました。


─────────────────────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


PRISM・・<フェイスブック>や<グーグル>
 <ヤフー><スカイプ>から
 私的な通信の記録を収集する(p35)


・遠隔地から携帯電話を起動させ、
 盗聴器として使う(p65)


・スイスの銀行員から機密情報を引き出そうとした・・
 銀行員を酔わせ、車を運転して帰るようにそそのかした。・・
 飲酒運転で逮捕されると、工作員は手を貸す見返りとして、
 CIAへの協力を求めた。・・彼らはターゲットの人生を
 めちゃくちゃにしたんです。・・・
 工作員たちがこの手の話を自慢げに吹聴する(p71)


・カナダの諜報機関が開発した"OLYMPIA"は、
 ブラジル鉱業・エネルギー省の通信を
 監視するためのシステムだった(p146)


・"民間企業パートナー・アクセス"と呼ばれる枠組みで
 SSO(特殊情報源工作部門)は次のプログラムを運用・・・
 "BLARNEY","FAIRVIEW"、"OAKSTAR"、"STORMBROW"・・・
 BLARNEYの標的になったのは、ブラジル、フランス、ドイツ、
 ギリシャ、イスラエル、イタリア、日本、メキシコ、韓国、
 ベネズエラのほかEUと国連も含まれている(p160)


・監視対象には金融機関が多く、「国際的援助団体や外国の
 エネルギー企業のトップ、独占禁止法をめぐってアメリカの
 テクノロジー業界と対立しているEUの職員などが含まれる」・・
 EUの高官、アフリカの首脳を含む各国の指導者、ユニセフ
 などの救済プログラムや国連の重要人物、石油や財務を
 担当する省庁の監督官も監視していた(p210)


・NSAはとりわけ<シスコ>製のルーターやサーバー
 不正工作を仕掛け、大量のインターネット・トラフィックを
 NSAのデータベースに送信させている(p225)


・中国製のルーターやサーバーは経済的な競合相手
 というだけではなく、監視の手段としても
 競合していたということだ(p228)


・(機密//通信情報//配布先:アメリカ、オーストラリア、
  カナダ、イギリス、ニュージーランド)
 「ターゲットの信用を貶める」
   ・ハニートラップを仕掛ける
   ・SNS上のターゲットの写真を変更
   ・ターゲットの被害者になりすましたブログを書く
   ・彼らの同僚、隣人、友人などにEメールを送信する(p286)


暴露:スノーデンが私に託したファイル
グレン・グリーンウォルド
新潮社
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【私の評価】★★★☆☆(79点)



■目次

第1章 接触
第2章 香港での十日間
第3章 すべてを収集する
第4章 監視の害悪
第5章 第四権力の堕落


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