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「「図解」禅のすべて―禅とは「禅定」の省略形である」光文社

2014/05/30公開 更新
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「図解」禅のすべて―禅とは「禅定」の省略形である (光文社文庫)


【私の評価】★★★☆☆(74点)


要約と感想レビュー

禅といえば、内観と座禅です。そして禅では、「己を知る」「足るを知る」「今、すぐ、ここ」といった素晴らしいキーワードがどんどん出てきます。


仏教では自我を捨てることを目指しますが、これは自分のことはおき、まず人々の悩みに向き合い、おだやかな心で悟ることなのでしょう。たとえば「おかげさまで」という言葉も、「他があるから私もある」という意識からきているのです。


・心を受けとるには自分の心をまず知ることだ(p87)


良寛さんは、愛語だよと、良い言葉を発せよと教えています。一休さんは、「らしくしろ」と、自己暗示の大切さを教えてくれます。仏教には、現代の成功法則につながる知恵が詰まっているように感じます。


利行という言葉は、「自利と利他をあわせる」ということです。自分にあってほしいことは、他人も同じと考える。自分がやられたくないことは、他人もやられたくないということなのでしょう。


今、すぐ、ここで、こだわりを捨てる(p160)


禅といえば、栄西の臨済宗、道元の曹洞宗です。もっと深く勉強する点があると思いました。花山さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・話すのではない、心を伝えるのだ(p180)


・煩悩や分別をなくした純粋な人間は、自分は眼前に広がる自然の一部であり、自然と一体となっていることを感じとれます(p33)


「図解」禅のすべて―禅とは「禅定」の省略形である (光文社文庫)

光文社
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【私の評価】★★★☆☆(74点)


目次

第1章 禅の心は十枚の絵でわかる
第2章 坐るだけで禅の世界が見えてくる
第3章 あなたの心の道は禅に続いている
第4章 白隠の気、良寛の生き方に学ぶ
第5章 雲のように、水のように、自在に生きる
第6章 公案に訊く
第7章 日々に禅機を見いだす



著者経歴

花山 勝友(はなやま しょうゆう)・・・1931年-1995年。浄土真宗僧侶、仏教学者。東京生まれ。花山信勝の次男。東京大学文学部印度哲学科卒業。1962年「十住心論の研究」で東大文学博士。ニューヨーク州立大学・シートン=ホール大学客員教授・米国仏教団開教使・武蔵野女子大学教授、副学長、仏教文化研究所主任。仏教伝道協会研究室主任。子は二代花山勝友(勝清、1964 - )


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