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「トライブ 人を動かす5つの原則」デイブ・ローガン、ジョン・キング

2014/04/21公開 更新
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トライブ―人を動かす5つの原則

【私の評価】★★★★☆(80点)

トライブ 人を動かす5つの原則
デイブ・ローガン、ジョン・キング、 ダイレクト出版


■トライブとは20~150人のグループのことです。


 そうした組織には5つの段階があります。


 第1段階は、いわゆるブラック企業です。
 第2段階は、やらされ感のある組織です。
 大企業は第2段階が多いとのこと。


 第3段階は、一匹オオカミの集団です。
 これはプロを集めようとする
 欧米企業に多いのでしょうか。


 そして第4段階は、一匹オオカミが
 価値観によって一体感を持って行動している
 状態になります。


・共通する価値観を見いだすことによって、
 トライブ全体をこうした評価と感動にあふれた領域、
 そして外部から見ると奇跡的とも思われる
 レベルの業績に導くことができる(p175)


■これは、どの企業でも同じだと思いますが、
 「やらされ感」があると良い仕事はできません。


 上位機関が企画したものだとしても、
 自分で咀嚼し、必要があるからやるのだ、
 という納得感があるから組織は動くのです。


 そうした納得感を作るために、
 管理職がいるのでしょう。


・トライバル・リーダーは自身の考えに従うよう
 トライブを説得するのではなく、
 彼らの意思を探らなければならない(p241)


■やらされ感⇒一匹オオカミ集団⇒一体感
 という流れが、アメリカ的だと思いました。


 日本ですと、
 一匹オオカミ集団+やらされ感⇒一体感
 という感じで、

 やらされ感をなくすことに
 注力していると感じます。


 ローガンさん、
 良い本をありがとうございました。


─────────────────────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・第3段階のテーマは「私はすばらしい」である。
 終わりまでちゃんと表現すると
 「私はすばらしいが、あなたはそうではない」(p39)


・第3段階に足を踏み入れようとする人々の心には、
 自分の立場、能力、同僚についての不安が渦巻いている。
 それは第2段階の名残である。・・・
 不安要素が「自分の実力を見せつけてやる」という
 思いに火をつけるのだ(p99)


・第3段階の人間が集まると、(個人レベルにおいて)
 それぞれが抜きん出よう、相手をおとしめよう、と必死になる。
 ・・・誰もが優位に立つべくしのぎを削っている・・・
 各自の行動パターンは「一匹オオカミ」的様相・・(p125)


・時間不足と部下の無能ぶり(第3段階が好んで口にする不満)を
 嘆いていたら、仕事の環境を作り上げたのはほかならぬ自分であり、
 他人にはどうすることもできない点を明確にすること(p277)


トライブ―人を動かす5つの原則
トライブ―人を動かす5つの原則
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デイブ・ローガン ジョン・キング
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トライブ 人を動かす5つの原則
デイブ・ローガン、ジョン・キング、 ダイレクト出版

【私の評価】★★★★☆(80点)


■目次

第1章 コーポレート・トライブ
第2章  5つのトライバル・ステージ
第3章 トライバル・リーダーシップのナビゲーション・システム
第4章 第1段階:崩壊寸前
第5章 第2段階:隔絶と離脱
第6章 第3段階:ワイルド・ワイルド・ウエスト
第7章 トライバル・リーダーシップへ向けた気づき
第8章 第4段階:トライバル・リーダーシップの確立
第9章 核となる価値観と崇高な目標
第10章 三者関係と第4段階のネットワークづくり
第11章 戦略を策定するトライバル・リーダーのためのガイド
第12章 第5段階初期:人生はすばらしい


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