「「Yes!」を引き出す7つのトリガー―説得の科学」ラッセル・H.グレンジャー
2014/04/02公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(83点)
■「人を動かす」「影響力の武器」を
組み合わせたような一冊です。
人は理性があるように見えて、
実は感情的なもの。
人は感情に逆らえないのです。
・リチャード・レスタック博士は・・
彼の著書『The Secret Life of the Brain』の中で・・
「人間は感じることができる思考の機械ではなく,
考えることができる感情の機械である」(p15)
■人には心があるから、
「義理と人情」といったことが
言われるのでしょう。
商売といっても、やはりそこは人と人。
相手の心理的な反応をうまく利用したいものです。
たとえば、「交換」という心のトリガーを
使うとすれば「無料プレゼント」をする。
すると人は、お返しをしたくなるので、
お得意になる確率が上がるのです。
・重要なトリガーとは,以下の7つである。
1.友情
2.権威
3.一貫性
4.交換
5.対照
6.理由
7.希望(p97)
■人間が感情の動物であれば、
感情的に動く仕組みを作ってあげればいいのですね。
人が動物である以上、
カジノやパチンコはなくならないし、
無料サンプル配布という
販促手法もなくならないのだと思いました。
グレンジャーさん、
良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・人は自分で理性的だと信じ込んでいる判断を下すときも,
脳の感情をつかさどる部分をつかっている(p62)
・事実に基づいた答えを提示したところで,
人の心を動かすことなどできない(p87)
・相手を説得できるコミュニケーションを実現するうえで
最初に求められるゴールは,
相手についてできる限り知ることだ(p210)
・私たちは,同じような服装や社会経済的バックグラウンド,
価値観,意見を持つ相手にはポジティブに反応する。
同じであるというオーラを発するという単純なことが,
相手を目的の話題に誘い込み,協調していく秘訣なのである(p107)
・「無料」のプレゼントで購入を促す(p153)
・希少価値も相手を説得する理由として効果的だ(p173)
・ラスベガス,アトランティックシティ,モナコなどは,
希望のトリガーを土台にして成り立ている。
論理的に考えれば,結局カジノで勝利を収めるのは
経営者と株主だけだ・・(p183)
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【私の評価】★★★★☆(83点)
■目次
Chapter1 説得力が成功への道を切り開く
Chapter2 明らかにされた脳の仕組み
Chapter3 意思決定のシステム
Chapter4 イエスを引き出す7つのトリガー
Chapter5 説得のゴール
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