「見抜く経済学」渡邉 哲也

| コメント(0) |

見抜く経済学

【私の評価】★★★★☆(84点)


■2009年にユーロ危機を予言した著者が教える
 経済の見方です。


 まずお伝えしたいのは、
 日本という国が恐ろしいほど
 豊かな経済大国であるということです。


 テレビを見ていると「不況、リストラ」などと
 日本はもうだめなのではないか、と考えがち。


 しかし、日本のGDPは、
 中国に抜かれたとはいえ、
 いまだ世界三位なのです。


日本の会社の株式の7割近くは、日本人が保有しています。
 彼らの多くは長期ホルダーであり、その会社の成長を最も
 願っている人たちです・・・
 一方、日本株を売買する人の7割は、外国人投資家です(p132)


■世界はルールとシステムで動いています。


 金融のルールとシステムと言えば、
 資本主義です。


 社会主義のルールとシステムは、
 資本主義に負けてしまった。


 しかし、生き残っている資本主義が、
 完全無欠かといえば、
 必ずしもそうではありません。


 アメリカ的資本主義が勝つのか、
 ヨーロッパ的資本主義が勝つのか、
 日本的な資本主義が勝のか。


 これから歴史が証明していくのです。


ルールを作る側の人間になれ・・・
 IOCは次の大会から、スキー板の長さを身長をもとに
 割り出して制限を課す新たな規定を設けたのです。
 もともと身長が低い日本人選手は、以後
 まったく勝てなくなってしまいました(p103)


■マスコミに振り回されることなく、
 事実を知ることで、
 適度な危機感と適切な安心感が持てるのだと感じました。


 マスコミはポジショントークばかりで、
 かつ、不勉強!
 というのが著者の本音なのでは
 ないでしょうか。


 渡邉さん、 
 良い本をありがとうございました。


───────────────────────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・ユダヤ人の昔からの金言に、
 「豚は太らせてから食え」・・・
 日本風にいい換えれば、
 「種もみは増やしてから食え」(p19)


・日本のパスポートは世界最強・・・
 国連職員が持つ「レスパス」というパスポートの次に、
 ビザなしで行ける国が多い(p38)


・新聞記者は、官僚のレクチャーペーパーを
 コピペして記事にしているだけだ(p72)


・「お金を楽しく使おう」と考える人が増えれば、
 同時に「どうやってお金を楽しく稼ぐか」と考える人や、
 「どうやってお金を借りるか」と考える人が増える(p121)


・アングロサクソン型資本主義・・・
 母国から集めた資金を使って発展途上国に広大な農園を作り、
 地元住民のタダ同然の労働力を使って農産物を生産する
 「プランテーション」という仕組みを運営してきました・・
 主体が農業から工業に変わりましたが、仕組みはまったく一緒(p150)


・スターバックスコーヒーやアマゾン、グーグル、
 アップルといった米国のグローバル企業では、
 タックスヘイブン(租税回避地)と呼ばれる
 税率の極めて低い国に拠点を置き、
 他国で得た巨額の利益を巧みにそちらに流す
 仕組みを作って納税を逃れています(p166)


・NTTドコモは日本のインフラ企業なのに、
 なぜ海外の製品ばかり売るのか。日本の安全保障に
 問題が生じることにつながらないのか。NTTドコモの
 株主の大半は日本人なのだから、「日本の国益にとって
 マイナスになることをしていいのですか」
 と問い正すべきでしょう(p220)


見抜く経済学
見抜く経済学
posted with amazlet at 14.03.06
渡邉 哲也
かんき出版
売り上げランキング: 1,302

【私の評価】★★★★☆(84点)



■目次

●第1章 日本の現状について真実を伝えよう
●第2章 経済ニュースのウソを見抜く方法
●第3章 誰も教えてくれなかった正しい情報の取り方
●第4章 経済を動かす本当の「仕組み」を教えよう
●第5章 「生きた経済」を知る景気と金融の読み方
●第6章 経済のあり方を決定づける「資本主義」の本質
●第7章 私たちが未来を生き延びるための新しい働き方
●第8章 この資本主義社会で豊かな人生を手に入れる方法


この記事が参考になった方は、クリックをお願いいたします。
↓ ↓ ↓ 
人気ブログランキングに投票する
人気ブログランキングへblogrankings.png


楽天ポイントを集めている方はこちら



読んでいただきありがとうございました!


メルマガ「1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』」
36,000名が読んでいる定番書評メルマガです。購読して読書好きになった人が続出中。
もちろん登録は無料!!
        配信には『まぐまぐ』を使用しております。



この続きは無料メールマガジン 「1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』:1ヶ月30冊を超える情報をe-Mailで」でお読みいただけます。

無料メルマガ購読

>月別(2002年7月~)