「サロンはスタッフ育成で99%決まる」榎戸淳一
2013/12/17公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(88点)
■船井総研でエステティック店の
コンサルティングを行うことになった著者は、
いろいろなサロンを回りました。
そこでわかったのは、エステティック業界には、
心からお客様の満足のために営業しているお店と、
無理やり長期契約させてしまうお店があるということ。
ところが、お客様のことを考えるお店のほうが、
業績が悪いケースが多い。
強引な営業が
まかりとおる業界だったのです。
・どうして今回のように、お客様のことを一生懸命に
考えて接客をするサロンが経営に困っていて、
先日のように、お客様のことを考えずに無理な勧誘を
して契約をとるサロンの業績がよいのでしょうか(p20)
■健全なエステティック業界の発展を目指して
コンサルティングしているうちに、
著者は、自分のサロンをつくろうと考えました。
自分の理想を実現するために・・・。
ところが、開業してみると、
お客様がなかなか増えない。
さらに赤字が続くことで、
職場の雰囲気が悪くなり、
2人のスタッフが退職。
ついに最小限のスタッフで
オーナー自ら現場に立ち、
限界まで働くことになりました。
本当にどん底に沈み、
そこから自分の理想に立ち戻るために、
再出発したのです。
・スタッフとしっかり向き合い、
自ら率先して動かなければ
スタッフはついてこない。(p59)
■どん底から立ち上がる中で、
自社のレベルを知るために、
著者はエステティックグランプリに挑戦します。
初回は、やはり予選敗退。
そして二度目の挑戦にして
なんと2種目でグランプリを獲得!
大逆転ですね。
一度落ちるところまで落ちないと
人間とは覚悟を持てないのかもしれません。
榎戸さん、
良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・成功しているサロンのオーナーの行動・・・
・サロン経営における基本中の基本を徹底していること
・当たり前のことを当たり前じゃないレベルで
やり続けていること(p29)
・サロン開業で大切なことは、どんなに忙しくても
開店準備と同時進行で宣伝を行うこと(p47)
・スタッフ行動指針の共有と徹底
1 「与えるものが受け取るもの」という考え方で、
見返りを求めず与え好きになります。
2 ないものに不満を持つのではなく、
あるものに感謝します・・・(p72)
・「どんなに小さなことでも見直しして、改善をする」
これが実は、サロンを向上させるうえで、
もっとも肝心なことだと思います(p93)
・一度でもご来店いただいたお役様を大切にする・・・
ニュースレター、メールマガジン、バースデーカードの
3つを定期的に送ります(p142)
・サロンに入った瞬間にそのサロンの業績や
サロンの状態がある程度わかってしまいます。
「スタッフはオーナー、または店長を映す鏡」
だと私は思います(p189)
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【私の評価】★★★★☆(88点)
■目次
1 コンサルタント時代の出会い
2 エステティックサロン経営への挑戦
3 お客様が来ない日々
4 飛 躍
5 日本一のサロンに輝く
<サロン育成プログラム>
1 スタッフ育成プログラム
2 顧客倍増プログラム
3 エステティックグランプリの活用
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ちょうどスタッフ育成で悩み、いろいろな本を探していたところこちらで紹介されておりさっそく読ませていただきました。
「当たり前のことを当たり前じゃないレベルでやり続ける」「自ら率先して動く」など明日からでも実行できそうな考え方がたくさんあり、非常に勉強になりました。
それから、「スタッフはオーナー、または店長を映す鏡」という部分には私もハッとさせられました・・
ソムリエさんが紹介してくださったからこそ、この本に出会えたと思うと感謝しきりです。
これからもよろしくお願いいたします。
「スタッフはオーナー、または店長を映す鏡」という部分は、
私も言葉ではわかっていても、
実際に自分が理解しているのかといえば、
怪しいものだと思っています。
責任者は、現場で結果を残せるかどうか、が
すべてですから、責任を直視しなくてはいけません。
その【覚悟】が、今の自分にあるのか
本を読んで知ったつもりが、
まだまだだった・・・などと
最近、よくよく考えさせられることばかりです。