「社長が3ヶ月不在でも成長する会社の作り方」安東邦彦
2013/12/09公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★★(94点)
要約と感想レビュー
社長として一生懸命働いているのに、従業員が付いてこない。付いてこないだけでなく、反発し、退社してしまう社員もいる。社長として悩んでいる著者が出会ったのは、マイケル・ガーバーの著作の中にあった"あなたは「職人」に過ぎない"という言葉です。
・ビジネスを始める人の大半が・・・起業したいという熱に浮かされた「職人」として働いているに過ぎない(p45)
ガーバーのセミナーを受講してみて、著者が気づいたのは、自分が経営者ではなかったということ。自分は社長でありながら、自分で作業をする職人のようなものであったのです。
本来の社長の役割とは、社員が幸せに仕事ができるような仕組みを作るということです。自分は単に優秀な社員として、一生懸命働いているにすぎなかったのです。
・自分が現場にいなくても機能するビジネスの流れをパッケージ化すること・・・個人の力に頼らなくても、自分の理想とする結果を再現できるモデルを作り上げなければならないのです(p163)
まず、バーガーのセミナーで著者がやらされたのは、「自分の弔辞を書く」ということです。自分が死んだときに、友人にどんな弔辞を言ってもらいたいのか。さらには、会社を去るときに、社員にどんな送辞を言ってもらいたいのか。
それを考えることで、本来、自分の目指すべきゴールが、はっきりとイメージでき、自分のやるべきことも見えてくるのです。
・私が会社を引退するときに社員から言われたい言葉を『送辞』として書いてみた。そしてそれは、これから会社を立て直すために自分が何をすべきか、自分が経営する会社の存在意義はなんなのか、それをたどる大きなヒントになっていた(p33)
確かに社長の役割とは、社員とは違うんだよな・・・と感じました。まずは、今の職場を去るときの「送辞」を書いてみました。よし、自分のやるべきことはこれだ!そう確信できました。安東さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・私たちの誰もが、「起業家」と「マネジャー」と「職人」という3つの人格をあわせもっている。その3つのバランスがとれたときに、驚くような能力を発揮するのである(p61)
・人生の中で何を大切にして生きてゆきたいのか、仕事仲間、家族、顧客、地域社会にどのように関わってゆくのか、どれくらいの豊かさを手に入れたいと思っているのか、老後にどれくらいのお金がほしいのか、妥協なく、綿密に考えている・・(p82)
・1店舗を経営しているなら1万店舗に、顧客を1万倍に、売上を1万倍に成長させている姿をイメージしてみるのです(p93)
・誰かに「この会社をぜひとも買いたい」と言わせるためには、会社をどんな姿にしなければならないだろうか?(マイケル・E・ガーバー)(p107)
・自分が何をすべきか、情熱を何に注ぐべきかが定まると一気に事業が進展します(p112)
・× 問題の原因を「人」に求める
○ 問題の原因を「システム」に求める(p148)
・× 色々な理由をつけてやらない
○ できるまであらゆる方法を試す(p198)
▼引用は下記の書籍からです。
インフォレスト
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【私の評価】★★★★★(94点)
目次
プロローグ 年中働きづめだった私の失敗
第1章 現状打開で成長する
第2章 再構築で成長する
第3章 ビジョンを描き成長する
第4章 事業価値を高めて成長する
第5章 人材活性で成長する
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