「インフレで私たちの収入は本当に増えるのか?」佐々木 融

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インフレで私たちの収入は本当に増えるのか?

【私の評価】★★☆☆☆(68点)


■インフレターゲットを掲げるアベノミクスが、
 注目されています。


 為替相場は一気に円安に向かい、
 株式相場も上昇しています。


 「デフレ」「不況」と言われていましたが、
 これから日本経済はどうなっていくのでしょうか。


・日本は過去20年間「デフレ」といわれながら、
 消費者物価指数は結局は横ばいといえる状態だった。
 この間、国民の平均賃金は4%程度上昇している(p43)


■著者は日本銀行、JPモルガン・チェース銀行に
 入行した為替のプロです。


 プロの目から見ると、
 為替はインフレ差と金利差で決まる。


 そして、若干、国際収支とリスクの取り方で
 影響される部分もあるようです。


 為替はそうした環境を総合的に市場が
 判断して動きますので、
 コントロールすることは難しいとのこと。


・円安は意図的に引き起こせるものではない・・(p82)


■為替というものがインフレ率に
 影響を受けていることがわかりました。


 日銀はインフレ目標を設定していますが、
 物の値段を決めるのは経営者です。


 値上げしようとすると、

 「努力が足りないのではないか」

 と責められる日本ではインフレに
 なりにくいのではと感じました。


 佐々木さん
 良い本をありがとうございました。


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■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・インフレターゲットは、もともとニュージーランドを筆頭に、
 インフレ抑制策として導入された施策であり、日本のように
 インフレを目指して導入する例は珍しい。(p141)


・金本位制の時代は金を裏づけにお札が発行されていたが、
 今は預金を裏づけにお札が発行されている(p25)


・「貸し渋り」・・・銀行はみなから預金を集めて、
 それを貸し出す産業である。つまり、
 銀行が貸し出すお金は、みなの預金なのである(p111)


・日本と米国のインフレ率に差があることから、
 米ドル/円相場の均衡レートは、図4,5に示したように、
 徐々に低下している。為替相場は常にインフレ率の差の
 トレンドに沿って動くわけではない。(p194)


・3種類のインフレ
  1.原料や食料品の価格上昇による"悪い"インフレ
  2.お札の価値引き下げによる"悪い"インフレ
  3.需要の増加による"良い"インフレ(p58)


・日本でヘッジファンドを設立する場合、
 必要コストはシンガポールの
 1000倍くらいかかるらしい。(p208)


インフレで私たちの収入は本当に増えるのか?
佐々木 融
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【私の評価】★★☆☆☆(68点)



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■目次

疑問1 日銀がお札を刷れば財布の中の1万円札は増える?
疑問2 問題はデフレで、その克服のためにインフレを目標にする?
疑問3 日銀が国債を引き受けるとハイパーインフレになる?
疑問4 円安誘導のインフレで日本経済は復活できる?
疑問5 インフレターゲットを採用すればインフレになる?
疑問6 日本国債は日本人が保有しているから売られない?
特別付録 現役ストラテジストが顧客にしか教えない為替の構造要因と見通し


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