「利権鉱脈」松村 美香

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利権鉱脈    小説ODA

【私の評価】★★☆☆☆(61点)


■モンゴルでODA事業に取り組む商社マンが凍死した。

 その死の秘密に、
 女性開発コンサルタントが近づいていく物語です。


 ODAとは政府開発援助。

 日本は毎年1兆円くらいのODA
 実施しているのです。


・2008年、JICAはJBICのOECF部門を吸収し、
 日本で唯一、世界一巨大なODA実施機関となった。・・
 五億円から10億円規模でできる無償援助を扱ってきた
 連中に、公共事業のあり方や財政発動のなんたるかが
 わかるはずがない(p82)


■現在のODA、技術協力は、
 外務省所管の国際協力機構(JICA)が
 予算を執行しています。


 そしてその実行部隊が、
 開発コンサルタントであり、
 ODAを狙う商社、ゼネコン等。


 商社は日本のODAを使って、
 数百億円のインフラプロジェクトを、
 フィージビリティ・スタディから
 実施にまで作り上げていくわけです。


 最近のODAは、日本の企業に限定しない
 アンタイドの案件が多く
 うまみは少なくなってきているらしい。


・もともと円借款は日本の貿易振興を目的に含み、
 輸出ファンドという側面を持っていた・・・
 OECDにおける会議で、日本は経済協力システムの
 変更を何度となく受け入れた。日本経済に有利な
 開発支援はしない、という国際的なルールに則って、 
 円借款をアンタイド化した(p222)


■実際の国際援助では、銅やウランなどの
 利権がつながっていることがある。


 途上国になれば、賄賂がなければ
 進まない案件もある。


 仕事にしてしまうと、
 怖い世界なのかもしれません。


 松村さん
 良い本をありがとうございました。


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■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・日本における開発コンサルタントの地位は、
 海外のそれよりもずっと低い。高学歴で
 現場経験豊富なコンサルタントでも、JICAに
 雇われれば出入り業者扱い
である(p90)


・ODAの不祥事が続く中、途上国の公共事業に関わることは
 コンプライアンスの危機に直結するという認識に変わってきた。
 商社やゼネコンは既に「ODAには手を出すな」という姿勢を明確にし、
 汚職に巻き込まれないための次善策を打ち出している(p11)


・先日発電所に行ったら、日本のコンサル業者の監督下で
 発電プラントを造った韓国の施工業者の記念碑が大きく
 ババンと建てられていて、近くの住民は誰もダム造りに
 日本が関わったことを知らなかった(p24)


・アメリカやヨーロッパ諸国の大統領や首相は、
 恥も外聞もなく我が国の企業をよろしく、と個別の
 売り込みまでかけてくるが、日本政府は原則主義の石頭で、
 日本企業を公然と応援することなどしない(p143)


・拾ったネタを自分の信じる論法で展開し、
 そのストーリーに合わせて必要な裏を取る・・・
 自分が正しいと妄信できる図々しい独善性がなくては、
 社会部記者は務まらない(p148)


利権鉱脈    小説ODA
利権鉱脈 小説ODA
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松村 美香
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【私の評価】★★☆☆☆(61点)


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■目次

プロローグ 「共感」の営業であなたも売れる営業になる!
Part 1 「営業」に対するイメージをアップしよう
Part 2「共感コミュニケーション」のつくり方
Part 3 話し上手よりも「ノリ」が大事
Part 4 自分を守るために「共感の根まわし」をしよう
Part 5 お互いのハッピーのために「ほんの少し自己中」のすすめ
Part 6 リピート、紹介をされる「忘れられない人」になろう
エピローグ 「共感」の営業はお客様も自分も主役


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