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「聞く力―心をひらく35のヒント」阿川 佐和子

2013/02/19公開 更新
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聞く力―心をひらく35のヒント (文春新書)


【私の評価】★★☆☆☆(62点)


要約と感想レビュー

 ベストセラーということで購入。177万部売れているという。阿川さんは1000人ちかいインタビューをされたとのこと。インタビューのノウハウというよりは、インタビューの思い出といった趣でした。


 インタビューで大切なことは、話の流れに乗っていくこと。あまり準備した質問を気にしすぎると、話の流れに乗れないことも。阿川さんは、3つくらいの質問を考えていくそうです。


・さすがに「質問を一つ」しか用意していかないのは心配なので、今はだいたい頭の中に三本ぐらいの柱を立てるようにしています(p55)


 あとは、相手の反応に注意しながら、「オウム返し」をしたり、「具体的には?」や「たとえば?」と聞いていくのです。例えば、沖縄まで行った話になったら「沖縄まで!?」とオウム返しすればよいのです。


 また、ちょっとしたことに気を付けること。その中に思いもかけない、エピソードが出てくることがあるそうです。インタビュアーもびっくりですが、話している本人もびっくりするらしいのです。


・大事なポイントは、得てして、ほんの小さな言葉の端に隠れているものです。さりげなくつけ加えた形容詞や、言葉の最後に挟み込んだ普通名詞や、ちょっとした小さな言葉。(p216)


 阿川さんのインタビューを聞いているような一冊でした。聞き取りで作ったのでしょうか。阿川さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・答えるはずのゲストが答えない。しばしの沈黙が続く。どうしよう・・・ここは我慢大会。沈黙が続いたとき、私はいつも、そう思います。(p222)


・合コンこそ、インタビューの絶好の訓練場と言えるでしょう。しかもゲストは複数いる。同じ質問を、目の前の三人に向けて投げてみると、そこ答え方の違いに、それぞれの人柄が表れて面白いかもしれません(p40)


・「相手の言っていることがわからなかったら、こう聞けばいいんだよ。『Please be more specific』ってね」。(p160)


・欧米人の「視線」に対する考え方は、・・・「相手の目を見て話すことが礼儀。相手の目を見ながら話を聞くのが礼儀」ということを、子供の頃から徹底的にたたき込まれ、それを習慣にしている・・・(p180)


・城山三郎さん・・・ただひたすら、「そう」「それで?」「面白いねえ」「どうして?」「それから?」と、ほんの一言を挟むだけで、あとはニコニコ楽しそうに、私の世にもくだらない家庭内の愚痴を、穏やかな温かい表情で聞き続けてくださったのです(p31)


聞く力―心をひらく35のヒント (文春新書)
聞く力―心をひらく35のヒント (文春新書)
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阿川 佐和子
文藝春秋
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【私の評価】★★☆☆☆(62点)


目次

1 聞き上手とは
2 聞く醍醐味
3 話しやすい聞き方



著者経歴

 阿川佐和子(あがわ さわこ)・・・1953(昭和28)年、東京都生まれ。慶應義塾大学文学部西洋史学科卒、1981年『朝のホットライン』のリポーターに。1983年から『情報デスクToday』のアシスタント、1989年から『筑紫哲也NEWS23』(いずれもTBS系)のキャスターに。1998年から『ビートたけしのTVタックル』(テレビ朝日系)にレギュラー出演。1999年檀ふみ氏との往復エッセイ『ああ言えばこう食う』(集英社)で第15回講談社エッセイ賞を、2000年『ウメ子』(小学館)で第15回坪田譲治文学賞を、2008年『婚約のあとで』(新潮社)で第15回島清恋愛文学賞を受賞


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