「タテ社会の人間関係」中根 千枝

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タテ社会の人間関係 (講談社現代新書 105)

【私の評価】★★★☆☆(72点)


■社会人類学の先生による
 日本人の人間関係の分析です。


 親分・子分というものがありますが、
 日本人は一家を組織したがります。


 それが昔は藩であり、一家であり、
 現代の企業なのでしょう。


・日本の集団意識は非常に場におかれており、
 インドでは反対に資格(最も象徴的にあらわれているのは
 カースト-基本的に職業・身分による社会集団(p28)


■そして、この親分子分の関係がからみあい
 タテ社会を形成しています。

 こうしたタテ社会は、日本独特のもの。


 イギリスでは階級が支配し、
 インドではカーストの身分、
 欧米企業では職能。

 つまりヨコ社会とでもいうような
 資格で連係しているのです。


・東大というものを通過することによって、同列にたちうる・・・
 労働者の息子はオックスフォードに行っても、下層出身者
 ということは一生ついてまわる。・・・
 学閥か階級かという対照がここにみられる(p103)


■どうして日本では、学閥というものが
 存在するんだろう・・・
 と考えていましたが、少しスッキリしました。


 日本にも、西欧にも良いところがあれば、
 悪いところもある。


 基本的には、今の社会は、
 日本人の特性に会った社会なのでしょうから、
 その特性を知ったうえで考えるべきと感じました。


 中根さん、
 良い本をありがとうございました。


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■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・日本の学者の集まりで、純粋に学問的な討論が
 なかなかできにくい・・・その集まりのなかに、
 先輩・後輩や師弟関係にある人々がいる場合、
 意見の発表がどうしても序列に影響される(p87)


・行動の決定は、往々にして、直属幹部の力関係、
 リーダーとの人間関係に左右されることが非常に多い。
 そこで、リーダーは自由に幹部を操縦するどころか、
 彼らにひきずられるのである。・・・
 リーダーの権限が非常に小さいのである(p141)


・日本の組織というのは、序列を守り、人間関係をうまく
 保っていれば、能力に応じてどんなにでも羽をのばせるし、
 なまけようと思えば、どんなにでもなまけることができ、
 タレントも能なしも同じように養っていける・・  (p153)


・作品自体について論じているのに、ちょっとほめると、
 「あいつはオレに好感をもっている」ととられ、
 ちょっとけなすと「あいつはケシカラン奴だ」とくる。
 作品をとびこえて、人対人の
 直接の感情的出来事になってしまう(p174)


タテ社会の人間関係 (講談社現代新書 105)
中根 千枝
講談社
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【私の評価】★★★☆☆(72点)


■目次

1 序論
  日本の社会を新しく解明する
  「社会構造」の探究
2「場」による集団の特性
3 「タテ」組織による序列の発達
4 「タテ」組織による全体像の構成
5 集団の構造的特色
6 リーダーと集団の関係
7 人と人との関係


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