「他力」五木 寛之

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他力 (幻冬舎文庫)

【私の評価】★★★☆☆(72点)


■阪神・淡路大震災の後、
 20世紀末に書かれた一冊です。


 他力とは、単に<他力本願>
 という意味ではありません。


 まず、自分で究極に
 自立で努力する。


 その先に、結局は、
 「すべてのおかげさまである
 ということがわかる、
 ということです。


 オリンピックのメダリストが、
 関係者への感謝の気持ちを話します。


 建前もあると思いますが、
 本心からの言葉でもあると思います。


・<他力本願>とは、安易な<他人依存>とは
 根本的に違います。・・・
 すべてに頼ることを捨てることから発する、
 真の自力の確信こそ、<他力本願>の姿です(p50)


■当時から、日本の自殺者は
 二万人を超えていました。


 今は三万人を超えています。
 今こそ救いを求めている。


 今こそ<他力>が必要ではないか
 ということでしょう。


・日本の自殺者が年間二万数千人に及んでいることです。
 阪神・淡路大震災のじつに四倍の人々が、
 みずからの命を絶っています。
 これは救いを求める現代日本人の魂の叫びです(p183)


■<他力>とは、
 まず、自分を許す、ほめてあげることから
 始めることです。


 自分は十分、生きてきたではないか。
 そこから自分のやれることを
 やっていく。


 その結果、神か仏か、
 思いもつかない成果が出る
 ということなのでしょう。


 東日本大震災の今も
 同じような風景なのかもしれません。


 五木さん、
 良い本をありがとうございました。


━━━━━━━━━━━━━━━━━


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・「ただ、念仏せよ
 と、法然は語り続けました。・・・
 とにかく「南無阿弥陀仏」と唱えなさい(p30)


・自分を信じ、自分を愛することから
 始めるしかないのではないか(p67)


・生きることそのものが大変なのです。
 五十年、六十年生きたという人は、
 もうそれだけでほめてあげてもいい。(p67)


・あのときの演技は、自分がやったのではなく、
 神か仏か、自分を超えた力が
 後押ししてくれたとした
 感じられなかった。(p76)


・バブルの絶頂期に、司馬遼太郎さんは、
 「日本の資本主義は、この先数年のうちに、
  根底からひっくり返るよ」
 と指摘していました(p124)


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【私の評価】★★★☆☆(72点)



■目次

目次
1 <他力>、という不思議な感覚
2 「できないものはできない」と思う
3 <非常時>を生きぬく強い思想
4 <本願他力>こそ生命力の真の核心
     :
     :
97 人間の復興と魂の再生
98 ふたりで歓べば歓びが二倍になる
99 先見性のある宗教家
100人の悲しみを大事にすること

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