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「介護ヘルパーは見た」藤原 るか

2012/11/12公開 更新
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介護ヘルパーは見た (幻冬舎新書)


【私の評価】★★★★☆(81点)


要約と感想レビュー

 現役ヘルパーさんによる介護保険の現場レポートです。非常に驚いたのは、だれもが認知症になるということです。認知症になると、いやなことはイヤと主張するし、暴力的になることもあるという。


 ある意味、脳の考える部分が弱くなって、子どもの頃の動物的な部分が残るということなのでしょう。


・認知症の高齢者についてもお話しますが、その数は現時点で300万人を超えており、なんと65歳以上人口の10人に1人にあたる(p5)


 介護ヘルパーとしてのアドバイスは、家族に介護が必要になったとき、自分だけでやろうとしないことです。あまり完璧にやろうとすると、疲れてしまい自滅する人もいるとのこと。


 つまり、認知症が進んで食事などに全介助が必要となったら、家族だけでめんどうをみるのは無理であり、介護施設などに入れば、介護のプロの目が行き届く環境の方が安心・安全ということです。


 プロに任せる部分は任せる、自分でやれるところを良い加減でやっていくのが良いということなのでしょう。介護は長期戦なのです。


・多くの家族を見てきましたが、あまりまじめにきっちり介護しようとすると、つぶれてしまうことが多いように思います(p146)


 いずれはだれもが直面する問題だと思います。最低限、こうした状況は勉強したうえで、判断をしていきたいものです。


 藤原さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・年に1回ある介護保険の更新時期になると、D子さんも私も別の意味でハラハラドキドキします。なぜなら、室内を5メートル歩けると判断されたら「自立」と認定され、生活援助をはずされてしまうからです(p114)


・私たちヘルパーの働き方を想像してみてください。決められた時間内に猛スピードで仕事をこなしたかと思うと、次の訪問先にダッシュで向かい、また猛スピードで仕事をこなす。それを日に何度も繰り返すのです。しかも、移動の時間は時給計算されない事業所が多く・・(p202)


・「生活保護の申請をしたら?そうすれば、差額の1万5000円をもらうことができて、おまけに家賃補助や通院のタクシー代も出るのよ」と話したことがあります。それに対する答えは「お上の世話にはならない」というもの(p111)


介護ヘルパーは見た (幻冬舎新書)
藤原 るか
幻冬舎
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【私の評価】★★★★☆(81点)


目次

第1章 介護はある日、突然やってくる
第2章 恐るべし、認知症
第3章 コツさえわかれば、認知症はこわくない
第4章 やっかいなのは認知症だけじゃない
第5章 介護でわかる家族の素顔
第6章 介護を乗り切れる人、つぶれる人
第7章 介護保険制度をうまく利用するコツ
第8章 ヘルパーが見た介護業界の現実



著者経歴

 藤原るか(ふじわら るか)・・・東京都の訪問介護事業所のヘルパー。学生時代に障害児の水泳指導ボランティアに参加したことから福祉の仕事に興味を持ち、区役所の福祉事務所でヘルパーとして勤務。介護保険スタートにあわせて退職。訪問ヘルパーとして二十年以上活動している。「共に介護を学び合い・励まし合いネットワーク」主宰


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