「ひと月百冊読み、三百枚書く私の方法」福田 和也
2012/11/11公開 更新

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【私の評価】★★★★☆(83点)
要約と感想レビュー
「ひと月百冊読み、三百枚書く私の方法」とは、インパクトのあるタイトルですね。福田さんは評論家です。ひと月百冊ですから、一日当たりは三冊で、これなら読むのは簡単なのでしょう。問題はいかにそれを理解し、自分ものとして原稿に昇華できるかということです。
・抜き書きをすることで、書き手についての理解が深まります(p62)
不思議だったのは、書くコツがほとんど書かれていないということです。唯一のコツとして書かれてあることは、「形式」を意識すること。構成がしっかりしていれば、あとは筆力ということなのでしょうか。書いて、書いて、書くうちに、なんとかなるということなのでしょう。
・「書くコツ」の身につけ方・・・まず「形式」について意識的になること。(p91)
私がこの本からいただいた習慣は、本のページの角を折ることです。線を引く人も多いようですが、私には角を折るほうが簡単で合っていたようです。(現在は付箋を利用しています)
また、書いているときに行き詰った時にどうするかといえば、著者は歩きますと言っています。私も机を離れて気分替えしていますので、参考にさせていただいているようなものです。
一日中、本を読んで、抜き書きして、原稿を書く。プロとはすごいんだなと感じました。福田さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・テレビは私にとっては情報の価値がゼロであるばかりでなく、書くことの邪魔であり、時間の無駄・・・(p99)
・私は今、常時一冊の手帳しか使っていません・・・とにかく管理の要諦は、情報を集約し、集中すること・・なぜ、集約しなければならないのか。探す手間が、省けるからです(p154)
・二十代は、人生のモチーフを決定する時代
三十代は、その選んだ領域で一人前になる修業時代
四十代は、自分なりの、自分にしかできない仕事をする時代(p223)
▼引用は下記の書籍からです。
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【私の評価】★★★★☆(83点)
目次
第1部 どう読むか
第1章 本の「効率的」な読み方
第2章 「抜書き」の多様なメリット
第3章 本以外の情報の集め方
第2部 どう書くか
第4章 情報整理から表現へ
第5章 文章上達の「近道」とは
第6章 より幅広く書くために
著者経歴
福田和也(ふくだ かずや)・・・昭和35年、東京に生まれる。慶応義塾大学文学部仏文科卒業。同大学院文学研究科仏文学専攻修士課程修了。現在、慶応義塾大学助教授。気鋭の評論家として文壇・論壇で活躍。『日本の家郷』(新潮社)で三島由紀夫賞、『甘美な人生』(新潮社)で平林たい子文学賞を受賞
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