「鴨か虎か」丸太 たぼ吉
2012/07/04公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(77点)
■鴨下虎太郎というふざけた名前の青年が、
リストラされ、「20日後に殺す」と
殺し屋から宣告される物語です。
20日で死ぬ。
だれが殺し屋を雇ったのだ?
虎太郎は、
過去に自分に恨みを持つと
思われる人に会いに行きます。
・二十日後に死ぬ・・・幸福の死の宣言によって、虎太郎の抵抗する意思は完全に失われた(p44)
■仕事を切った取引先。
高校時代に傷つけた友人。
大学時代に分かれた恋人。
食い逃げした食堂。
虎太郎は、不安な気持ちで
殺す動機を持つ人に会いに行きます。
ところが、行ってみると、
だれも自分を恨んでいない。
逆に、感謝され、
生きる意味を
教えてくれるのです。
・夢を追うっていうのは、一流を目指すことなんです。でも、一流には簡単にはなれない。・・一流を目指した二流、三流の人たちが大多数を占めて、この世界を支えている(p363)
■最後にどんでんがえしが、
あるのですが、
それは乞うご期待。
鴨か、
虎か。
私も悩んだことがありましたが、
実は両立するものではないのか。
考えさせてくれる小説です。
丸太さん、良い本を
ありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・私、人生っていうのは自分の生きた足跡を、残さなくちゃいけないと思うんです。(p352)
・死ぬまでに何をすべきかよりも、何をすべきでないかを考えると良いかもしれませんよ(p384)
・私は今、誰かを憎んだり恨んだりする暇があるなら、その時間を自分の家族を愛することに使う。(p197)
【私の評価】★★★☆☆(77点)
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