「生きぞこない ... エリートビジネスマンの「どん底」からの脱出記」北嶋一郎
2012/06/11公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(71点)
要約と感想レビュー
■帰国子女→日本IBM→Intel→富士通
という経歴を持つ著者。
IBMではネット販売のシステムを
構築し責任者として頑張っていたようです。
給与はMAX2000万円。
しかし、
マンション、外車、高級時計に
借金を重ね、負債は1億円以上。
これはひどい。
・物を買うって、お金を使うって、本当に気持ちがいいものだ・・・カジノで100億円以上も使い込んだ、どこかの企業の御曹司の気持ちがわかるような気がするのだ(p130)
■その後、うつ病→自殺未遂→自己破産。
著者は46歳の今になって、
やっと仕事、金以外に大事なものがあると
わかったという。
金もない、車もない、仕事もない。
それでも生きる価値がある
ということです。
・金があろうとなかろうと、いい会社にいようといまいと、「僕は僕」なのか?僕はそんなふうに思っていなかった。金も職もない、車もない僕は、それまでの僕とは違う僕、生きる価値のない僕、だった(p181)
■私も同じ時期に社会人になり、
同じように仕事をしてきたので、
自分の人生と重ねて読んでいました。
北嶋さんと私の差は、
私が30歳でよい本と
出会えたこと。
他人の人生でなく、
自分の人生を生きるということを
本は教えてくれた。
北嶋さんは、そのことに、
46歳で気づくことができたということです。
■確かに、こうした生き方のコツは、
学校でも教えてくれないし、
会社でも教えてくれない。
自分で人生から学ぶか、
本を読んで学ぶか、
人から教えてもらうしかないのでしょう。
北嶋さん、今からですね。
良い本を
ありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・一流企業にいないと、いい車に乗っていないと、高い時計をしていないと、誰も振り向いてくれないと信じていた。(p185)
・軸をがっつり会社に置いてしまった僕は、IBMを離れ、仕事を失った瞬間、すべてを失った。(p199)
・アメリカの学校ではプレゼンテーションやスピーチをガンガンに鍛えられた・・・瞬時に視点を変え、反論を構築して攻めてくる。・・ものごとなんて見方を変えるだけで、いくらでも正解は変わってくる(p26)
▼引用は下記の書籍からです。
ポプラ社
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【私の評価】★★★☆☆(71点)
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