「説得力―敵を味方にする法」ロバート・コンクリン
2012/04/12公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(74点)
要約と感想レビュー
昔から、人を説得する方法、人を動かす手法が検討されてきました。そして多くの書籍が出版されていますが、やはり基本は、相手との信頼関係です。人間関係をよくしなければ、何事も良くならないのです。
そしてそうした関係を作るためには、相手に期待するのではなく、まず自分から行動する。相手への"親愛"の情を具体的に示すということです。
・相手が何か批判したり、やりこめたりしたときは、「それを教えてくれたことをありがたいと思うよ」といったようなことを答えてください。(p39)
この本でも、そうした基本が示されています。相手が批判しても「ありがとう」。相手がなにもしなくても「感謝します」。まず、こちらから感謝と親愛の心を相手に提供するということです。
・親に対し、親でいてくれるただそのことに対して感謝の気持ちを示したことがあるでしょうか?経営者に対して・・友人・・従業員・・配偶者・・あなたの感謝の気持ちは、先方にはっきり伝える(p70)
こうした法則は、だれもが知っているけれども、なかなか行動されない不思議な法則です。たぶん、行動するための訓練が必要なのでしょう。ありがとう。感謝してます、くらいから始めるとよいのかもしれません。
コンクリンさん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・あらゆる人を愛するところから生まれます。そしてそれは心の狭さ、憤慨、裁き、偏見などを切り捨てます。・・そして行動します。・・ほんの些細な日常的な行動をたくさんする(p48)
・理解していることをつたえる・・・「あなたがそうように感じるのは、当然のことだよ」「・・もしぼくが同じ立場に立たされたら、きみと同じように考えるだろうと思うよ」(p117)
・人を誉めるのではなく、人のしたことを誉めること。したことを誉める、そのほうがより本物です。そのほうが相手にとってよりうれしいものです(p86)
・批評は、やる気にとって有害である・・・「どうしてあなたはミルクをこぼすの?」と尋ねることは・・役立つとすれば子供を自分の殻に閉じこもらせることくらいのこと、それ以外に何の益もない(p54)
・「お母さん、ちょっと来て!ね、見て!・・これらはすべて、「ぼくを見て!」「わたしを見て!」と叫んでいるのと同じです。親たちが"いたずら"と呼ぶ子供の言動のかなりの部分が、じつはただ単に人から認められたいがために行われている、と言えましょう(p77)
【私の評価】★★★☆☆(74点)
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