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「メディチ・インパクト」フランス・ヨハンソン

2012/03/22公開 更新
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メディチ・インパクト (Harvard business school press)

【私の評価】★★★☆☆(79点)


■イタリア・ルネッサンスの本かと思ったら、
 「革新、イノベーションの秘訣」
 といった内容の一冊でした。


 革新には、いろいろなアイデア、
 文化、思考のぶつかり合いが
 必要
です。


 それを作り出すためには、
 停滞をぶち壊すような、
 仕組みが必要なのでしょう。


・フィレンツェで銀行業を営み繁栄したメディチ家は、
 幅広い分野の文化人や芸術家を保護した。・・・
 彼らはそこで出会って互いに学び合い・・・
 のちの世にいうルネッサンスを花開かせた。(p9)


■変革を起こすためには、
 失敗を罰しない風土が必要です。
 しかし、これが難しい。


 失敗を恐れるのが人間であり、
 失敗した人を叩くのが、
 能力のない人の処世術だからです。


・成果を最大限に上げるためには、
 成功も失敗も等しく報いを受け、
 「無行動」が罰の対象になる環境が必要なのだ(p177)


■ざっと読んでみて、頭に浮かんだのは、
 「バカの壁」や「さおだけ屋はなぜ・・」
 という本。


 これらの本と同様に
 「メディチ・インパクト」って何?
 と読者に思わせて、
 買わせる本なのかもしれません。


 ヨハンソンさん、
 良い本をありがとうございました。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・作家のエドガー・アラン・ポーは
 次の作品のための新しい筋書きを考える際、
 辞書から無作為に二、三個の言葉を選び出し、
 その言葉をどうやったら結びつけられるか考えた(p118)


・イノベーターは成功したから多くを生み出すのではなく、
 多くを生み出すから成功したのだ、と。(p132)


・イノベーションに失敗はつきものだ。
 失敗に慣れよう・・というのは簡単だが、
 実行するのはむずかしい。(p176)


・いろいろな民族、文化、経歴、出身国・・
 をもつ人で構成される文化をつくることによって、
 実にすばらしいアイデアが生まれる
 スティーブ・ミラー(p111)


・自分を居心地悪くさせる人間、違和感を覚える人間、
 さらには好きになれない人間を採用せよ
 ロバート・サットン(p114)


メディチ・インパクト (Harvard business school press)
フランス・ヨハンソン
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【私の評価】★★★☆☆(79点)


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