「一攫千金―なにをやってもサイテーな男の成功術」安田 久
2011/11/23|

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【私の評価】★★★★☆(81点)
■刑務所レストランというものを
聞いたことがあります。
なんと、秋田出身の著者が
経営しているのですね。
刑務所レストランを立ち上げた理由は、
500万円の借金。
サラリーマンでは返しきれない。
独立するしかない。
ところが、
お店を出そうと資金繰りをしているうちに、
女房には逃げられる。
最後の保証金を集められなくて、
闇金融にまで手を出しています。
それでも、
この店が一攫千金となったのです。
・アルカドラズB.C.・・・
客は入り口で手錠をかけられ、鉄格子の中に放り込まれる。
お手洗いに行くときは「仮出所」という。会計は「保釈金」だ。
帰るときは「ご出所おめでとうございます」と大声で送り出す(p8)
■著者は、皿洗いからはじめて、
飲食店というものを
天職だと思っている。
それは、お客さんから、
「ありがとう」と
言われたから。
勉強もできない、
仕事も失敗ばかりで、
管理も粗雑。
そんな著者でも、
人を喜ばすことは
大好きだったのです。
・おばちゃん三人組が座っていた。
「どうですか。ゆっくりしていってくださいね」・・・
伝票の裏にこんなことが・・・
「とっても優しくしてくれてありがとう」・・・
そのとき、俺の天職はこれだ、と悟った。(p56)
■著者のお店には、
お客さん喜ばせる仕組みがあります。
飲食+エンターテイメント。
これが著者の成功の方程式なのでしょう。
・「仕事中にメールばっかりやってさぼっているオナゴはいねがー」
・・・食は充実させる。
そのうえにエンターテイメントがあるかどうかだ。(p104)
■人間、得意なところを極めると
すごい人間になれるのだと、
強く感じました。
やはり、自分でやっていて
楽しい仕事がいいですね。
安田さん、
良い本をありがとうございました。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・飲食業の基礎はイタトマで学んだ・・・
なぜこんなに客が入るのか。(p63)
・勉強は難しいが、サービスはやさしい。
人を喜ばすのは、勉強するよりやさしいんだ・・・
だったら、ためらうことはない。
そっちへ行けばいい。
自分に向いているジャンルへ
進めばいいのだ。(p120)
・先輩に言われた言葉がある。
「スピードに勝るサービスなし」・・・
今日は暑いから、「ビールでよろしいでしょうか?」でいい。
・・・常連が来ているのに、
「何にしますか」と毎度聞く馬鹿がいるのだ。(p128)
・各店舗の収支の目標を設定するのはそれほど苦労しない。
これをじっさいにコントロールするのはたいへんだ。・・・
毎日チェックが必要なのだ。(p154)
・いい料理人とは、料理の味を落とさずに、
原材料費を下げることのできる
プロのことを言う。(p163)
・カンでやってたら破産するよ・・・
広告費の10倍の売上げが予想できないとやらない。
10倍以下は効果がないものとみなす。(p165)
・社員を育てるのは難しい。
あれこれやってみたが決定打はない。
で結論に達した。
自分が成長するしかない。成長を続ける。
そしたら下の人間は追いかけてくる。(p181)
・人の話を聞くことだ。
人の話にはヒントがぎっしり詰まっている。
ビジネスのヒントから生き方のヒントまで、
よりどりみどりといっていい。(p183)
講談社
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【私の評価】★★★★☆(81点)
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