「共感企業―ビジネス2.0のビジョン」阪本 啓一
2011/06/21公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★☆☆☆(68点)
要約と感想レビュー
ブランドコンサルタントの阪本さんの一冊。今の時代は、良いものはすぐにネットの口コミで広まります。そうした情報化に適用するためにも、ブランドは本物の価値を提供していかなくては生き残れません。
本物の価値を提供するということは、根本的には、自分の存在意義を考えるところにいきつきます。自分の生きている意味はなんなのか。どういった貢献を社会に残していくのか。そうした根底にある思いが、結果としての製品、サービスを生み出していくのでしょう。
・あり方(being)について考えることは、「私が私であること」「私として生きるということ」について考えることにつながるのである。そして、「何のために働くのか」という仕事への動機への根本的な自問へとつながる。(p224)
時代が変わって、商品もサービスも変わっていきますが、根底となる思い、志から商品、サービスが生まれるということは変わらないのでしょう。まじめな一冊でした。阪本さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・グーグル、食べログなど、顧客参加によってサービスが成立し、品質の維持向上に生かしている事例には事欠かない。(p51)
・本書執筆にもTwitterを活用した。鍵となるフレーズを思いついたとき、ツイートするのである。理由は二つある。一つは自分用のメモのため、もう一つは、その内容がどこまでみんなに共感されるかをテストするためである(p50)
・iPodが他の携帯音楽プレイヤーと一線を画して強い支持を受けている理由はiPod自体の製品性能が良いからではない・・・最大の違いはiTunesにある。・・・一曲単位で買える、決済も簡単。(p180)
・修行といえば、私は、人生を、「自分の思い通りにならないというルールでできたゲーム」ととらえている。(p234)
・福沢諭吉の『福翁自伝』には緒方洪庵の適塾塾生が貴重な洋書の百五十ページあまりを二泊三日のうちに、三十人総出にて筆写したエピソードが紹介されている(p216)
【私の評価】★★☆☆☆(68点)
目次
プロローグ 共感企業とは何か
第1章 ビジネス2.0のビジョン―共感でつながり合う企業・顧客・社会
第2章 うまくいっている理由を探る―企業ケーススタディ
第3章 売るのではなく、選ばれる―ブランディング
第4章 自らフィールドを創る―戦略とイノベーション
第5章 高い志を持つ―マネジメント
エピローグ 一歩踏み出す志
著者経歴
阪本啓一(さかもと けいいち)・・経営コンサルティング会社(株)JOYWOW創業者。ブランドを中心にコンサルティングをしている。メールやウェブなどネットを使ったブランディング&マーケティングが出発点。クライアントは製薬、IT、食品、産業資材、アパレル、建築、証券、商工会議所など多彩。生活エリアマガジン「ぷらっと」創刊からの連載の他、海外日本語情報誌コラムニストとしても健筆をふるい、ロサンゼルス、サンディエゴ、ホノルル(以上Lighthouse)、ニューヨーク(Weekly NY Japion)、バンコク(WEEKLY WiSE)で読まれている
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