「流出「公安テロ情報」」(第二版)第三書館
2011/06/16公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(77点)
■テレビで報道されていた「公安テロ情報」を
入手しました。
平成18年から20年くらいの
資料がほとんどのようです。
イスラムとくにイラン関係が多いのは、
その関係の人が漏洩したのでしょうか。
・レバノン、シリアの情報線が弱い(現在、ヒズボラ情報が
取れるのは全国で数本)。よって、情報関心の中で、
これらの関連情報入手に努める必要がある。(p309)
■特に平成20年の洞爺湖サミット前には、
国際テロを防止するための対策本部を設置し、
その組織図と142名のメンバーが掲載されています。
実名がそのままなので、すごいし、
まずいのでしょうね。
こうして流出データを見ていると、
テロ対策として
日夜頑張っている現場の公安の人がいる。
その一方で、私の主観ですが、
スパイ防止法などの法的整備や、
予算、人員などのリソースは、
脆弱に感じます。
「戦略の失敗は、戦術で補うことはできない」
という言葉が頭に浮かんできて、
本書を閉じました。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・イラン大使館職員の給与等振り込み状況について
調査した結果、・・・
既存資料に登録されていない者への
振り込み状況が判明した。(p317)
・楽天・・・肥料全般(硝酸アンモニウム、
尿素の取り扱いの有無は不明)の通信販売を
行なっている業者名簿の提供を確約した・・・
なお、ヤフー株式会社についても、
同様の協力要請を行なったものの、
契約業者を商品別に名簿化しておらず、
警察がインターネットショップ上で検索するのと
同じ手作業で検索することになるとの理由から、
名簿提出には至らなかった(p367)
・インターネット空間における過激化は、
言語も日本語ではない上、当局に
認知されにくい状況で進行することから、
ウルドゥ語、アラビア語などの特殊言語を
話す者を情報提供者として設定し、
インターネット上のメディアにおける情報線を
構築していくことが必要(p372)
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【私の評価】★★★☆☆(77点)
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