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「ブッダが教えた本当のやさしさ」アルボムッレ・スマナサーラ

2011/03/19公開 更新
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ブッダが教えた本当のやさしさ (宝島SUGOI文庫)


【私の評価】★★★☆☆(71点)


要約と感想レビュー

 "「やさしさ」はいらない"ということを教えてくれる一冊です。「やさしさ」という言葉にした時点で、そこには自分にとって「やさしい」という"自分"というものが入っている。


 そのような"自分"の入った「やさしさ」というものはエゴでしかない。つまり、他人に求める"自分"のための「やさしさ」は自然ではない、ということです。


・やさしさは必要不可欠なものであると同時に、「あってはならないもの」でもあるのです。それは他人に「やさしさ」を求めることが、「自分の要求を満たしてくれと、他人に頼むこと」だからです。(p39)


 そういえば、松下幸之助も"素直"になろうと言っていました。


 それは、人から良い人だと思われるためにするのではなく、"素直"に、人のため、社会のためになすべきをなす、という"素直"さだと私は理解していました。仏教でも同じようなことを言っているんだな~、と新鮮な感覚でした。


 スマナサーラさん、よい本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・仕事から帰ってきた旦那さんが、「ただいま」と言う。それを家族が「お帰りなさい」「おつかれさま」と迎える。・・・これが「本当のやさしさ」なのです(p46)


・私たちは「やさしさ」を求めて、互いに傷つけ合って苦しんでいます・・・そんな「やさしさ」は、本来必要ない、ということです。


・人間は不完全ですから、欠点も間違いもありますが、成功している人はつぶされてもくじけることなく頑張ります。(p108)


ブッダが教えた本当のやさしさ (宝島SUGOI文庫)
アルボムッレ・スマナサーラ
宝島社
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【私の評価】★★★☆☆(71点)



著者経歴

 アルボムッレ・スマナサーラ・・・スリランカ上座仏教(テーラワーダ仏教)長老。1945年生まれ。13歳で出家得度、国立ケラニア大学で仏教哲学を教える。1980年に国費留学生として来日。2005年日本大サンガ主任長老に任命される。現在は、日本テーラワーダ仏教教会の長老として伝道と指導を行う。


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