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「香山リカの生きる力をつける処方箋―「そのままの私」で生きていけばいい」香山 リカ

2010/12/18公開 更新
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香山リカの生きる力をつける処方箋―「そのままの私」で生きていけばいい


【私の評価】★★★☆☆(72点)


要約と感想レビュー

 精神科医が世相を斬る、といった感覚の一冊。精神科医というと硬いイメージがありますが、普通のお医者さんなんだなと分かります。病院では患者の相談を受けながらも、先生も生活の中では、生活者として当然悩みはあるわけです。


 普段から心を病んだ人と接している精神科医の感覚では、人間の心というものは、基本的に弱いものだということです。金銭的に恵まれなくて悩む人もいますが、社会的に成功した人でも、精神的に不幸な人は大勢いるわけで心の健康というのは簡単ではないのです。


・人間というものはそもそも、どこか欠けた存在であり、自分についても絶対的な自信など持てないものである。・・・人はその不安を埋めるために、その後の人生で少しでも"たしかな足跡"を残そうと、仕事をしたり家族をつくったりする(p164)


 不安を埋めるための手法をいくつか示しています。例えば、自分のよいところをカウントと、生活の良い面に目がいくので良い方法だそうです。また、NPOのような利潤を目的にしない活動を通して、人から感謝されて、自尊心も満たされる活動をするのもよいようです。


 人はだれしも落ち込むものかもしれませんが、大丈夫、自分はこのままでいい、と言ってあげたい気持ちになりました。楽しく自分の人生を歩みたいですね。香山さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・精神科医仲間にも、病院では不登校の子どもに「学校だけが人生じゃないさ」と言い、家ではわが子に「なんだ、この成績は!」と怒鳴っているという人が少なからずいる。(p24)


・心の中はガラスのように繊細な彼女だったが、求めていたのは現実的な目的といくらかのプレッシャーであったようなのだ(p60)


・読書で「別の自分」を楽しむ(p115)


・本当に苦しいときは逃げたっていい(p154)



【私の評価】★★★☆☆(72点)


目次

1 いまのままのあなたでいい!
2 生きる力をつける処方箋
3 この息苦しさから逃れる方法
4 もう一人の自分を知りたい!
5 「本当の私」を見つけるために
6 なぜ大人になりたくないのですか



著者経歴

 香山 リカ(かやま りか)・・・1960年札幌市生まれ。東京医科大学卒業。精神科医として病院での診察に携わりながら、立教大学現代心理学部映像身体学科教授として教壇にも立つ。豊富な臨床経験を活かし、現代人の心の問題を鋭く分析し、きめ細かな解決策を提示する。ほかにも、政治・社会批評、サブカルチャー批評、皇室問題から趣味のプロレスに関する批評まで、幅広いジャンルで活躍する。事務所では住み着いたノラ猫1匹、自宅では犬1匹と猫5匹と同居。


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