「部下は育てるな! 取り替えろ! ! Try Not to Develop Your Staff」長野 慶太
2010/11/16公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(79点)
■アメリカ仕込みの勝つ組織の作り方です。
長野さんはアメリカでの仕事が長いせいか、
徹底して結果にこだわります。
つまり、部下の指導であれば、
問題があっても
ただ叱るのではないのです。
相手が受け入れやすいように、
相手を認めてから、指摘する、
といった工夫が必要となります。
・考えるべきは「相手にどう話したら、注意が効果的になるか」
という、この1点に尽きるはずです。・・・
頼んだ仕事をなかなか仕上げない社員には、・・・
「あの資料のまとめは丁寧でよかったよ。・・・
しかし、全般的に着手が遅くないか・・・(p49)
■また、目標設定も指示するのではなく、
部下に決めさせます。
つまり、上司に命令されるのではなく
部下に自ら目標を設定させる のです。
言われるよりも、自分で言ったことですので、
実行率が上がるのでしょう。
・「今日は最低でも10件は回ってこいよ」という指示を
出すところを、「今日は何件回ってくるんだ?」と
聞く癖をつけてみたい。(p142)
■刺激的なタイトルでしたが、
中身は「できる管理職になろう!」といった
管理職向けのものでした。
管理職として、もう一歩レベルアップを
目指す人にお勧めの一冊です。
長野さん、良い本をありがとうございました。
━━━━━━━━━━━
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・部下が自分でものを考えるようにするためにも、
処理能力の120%くらいに目線を置いて、常に能力の
一歩上の作業ボリュームを与えることに腐心する(p59)
・サブタイトルを必ずつける。「拠点経費削減会議」を
メインタイトルとしたら、サブタイトルは
「どうしたら拠点発生経費を前年比10%カットできるか?」(p195)
・自分自身がしびれを切らす前にフォローする・・・
あの件がどうなっているのかの質問をさらりと出し、そして
その質問は、「どうなっているか?」ではなく、
「いつ頃提出できるかい?」と聞くのだ。(p166)
・人間は自分がなれると思ったものになれる・・・
「なりたい」を超えて「なれる」、そして「なる」にまでいくと、
そのように潜在意識が働き、「なる」ような行動を
人間にとらせ、「本当になる」という理屈だ。(p253)
光文社
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【私の評価】★★★☆☆(79点)
■著者経歴・・・長野 慶太(ながの けいた)
1965年生まれ。
三井銀行にて約10年の勤務のあと、法律事務所
Woods, Erickson, Whitaker, Miles & Maurice勤務。
その後、対米進出のためのコンサルティング会社を設立。
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