「BS経営のススメ―強くて良い会社をつくる経営の王道とは」木村 勝男
2010/09/08公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★☆☆☆(67点)
要約と感想レビュー
BSとは、バランスシート、貸借対照表のことです。PL(プロフィット・アンド・ロス)は損益計算書となります。著者は、バブル時代、BSを軽視し、PLばかりを見て、200億円も借金をしていたそうです。
しかし、バブル崩壊により、経営は破たんしました。資本に対して借金があまりに大きく、資本の価値の減少をカバーできなかったのです。ある程度の自己資本を積み上げることは、経営の安定性を高めるには必要不可欠ということなのでしょう。
・資産投資で注目すべきなのは、無計画に自社ビルを持つことではなく、「その資産がどれだけの収益を生むか」ということです(p70)
「BSは作るもの」という著者の言葉に、厳しい経験から著者の学んだものの大きさを感じました。私の脳裏に、松下幸之助の「ダム式経営」が浮かびました。世の中の景気悪化や大災害やパンデミックでも経営が続いていく企業を目指すべきなのでしょう。木村さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・会社は、経営者と社員も含めた「我々のもの」を飛び越え、お客様や株主、会社とつながるありとあらゆるステークホールダー全般の利益をも考えた「社会のもの」、「公のもの」と捉えるべきです(p35)
・目安として、私は二通りの自己資本目標を提案しています。
1.雇用する社員に対する経営者の責任として保留しておきたい資金として1人当たり1000万円
2.社会的な信用力をつけてレバレッジ経営をめざす資金として1億円(p56)
・給与システムを粗利益に連動したものとし、社員自ら粗利益を設定する体制を整えたのです。これは、もっとも簡便な「BS経営」とオープンブックマネジメントの骨組みでもありました(p118)
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【私の評価】★★☆☆☆(67点)
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