「頭がよくなる知的生産の技術」三木 光範

【私の評価】★★★★☆（81点）

要約と感想レビュー

　新しい発想を生み出す工夫からはじまって、知らないうちに仕事のコツを紹介してくれる一冊でした。それこそ、「Business Hacks」といったタイトルがいいのかもしれません。

　私が気にいったのは、最初から完成品を目指すのではなく、８０点からスタートするということ。８０点の段階で、人の意見を聞き、人のアイデアと知恵を集めていこうということです。

・80点の商品ができ上がったら、携帯電話マニアみたいな人たちを集めて、徹底的に使ってもらいます（ｐ86）

　また、ミーティングの使い方も、会議で話し合うというイメージではなく、とりあえずワイガヤ会議をしてみる。しっかり準備して会議を開くという発想ではなく、とりあえず仕事を進める、アイデアを集めるために会議を利用するというものです。

・ミーティングの内容が重要なのではありません。ミーティングをすること自体が一番大切なのです・・・嫌でも仕事が進みます。（ｐ110）

　大学教授なのに、仕事の話ができるんだ・・・。新しい発見でした。大学でもミーティングはしますから偏見はよくないですね。参考にさせていただきます。三木さん、よい本をありがとうございました。

この本で私が共感した名言

・「ほんとうの目的は何か？」を常に考える（ｐ46）

・商品開発に「ムダ」をとり入れる（ｐ53）

・思いついたら、とにかく人に話してみる（ｐ129）

・他人の価値観をとり入れたいと思うなら、お金の使い方をマネしてみるのが一番手っ取り早い（ｐ195）

・私は「世の中にあるたいていのモノはおもしろい」と思っています（ｐ200）

【私の評価】★★★★☆（81点）

著者経歴

　三木 光範（みき　みつのり）・・・１９５０年生まれ。同志社大学理工学部教授。専門は「最適設計」「情報工学」「知的システム」

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