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「意思決定のための「分析の技術」―最大の経営成果をあげる問題発見・解決の思考法」後 正武

2010/01/23公開 更新
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意思決定のための「分析の技術」―最大の経営成果をあげる問題発見・解決の思考法 (戦略ブレーンBOOKS)


【私の評価】★★★★☆(84点)


要約と感想レビュー

 上司から借りた一冊です。分析の技術の本はたくさんありますが、この本が一番、今の仕事で使えるたように感じます。なぜ、なのでしょうか。


 まず、著者が多くの分析の経験があり、分析の具体例が出てくるから。著者が実際に使って、こんな場合はコレがいい、といったアドバイスがあるのです。ああ、こうやって使うのかと腑に落ちる理由となっているのでしょう。


・一般に用いられる「起点を100として先の伸びを指数で表示する」方式とは逆に、最終年を100として、過去にさかのぼって指数をとる方法(p95)


 「自分の仕事で使ってみないと知恵を学んだとはいえない。」著者の言葉は厳しいものです。そうした企業参謀としての仕事の考え方も教えてくれる一冊ということでしょう。


 借りた本なので、自分でも買うことにしました。これからも仕事で使っていきたいと思います。本の評価としては★4つとします。後さん、よい本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・「先人の知恵に学ぶ」ということは、実は「知識を得る」ことではなくて、先人たちの知恵や研究の成果を「現時点のわが身に引き寄せて、具体的に考え、応用する」ということなのである。(p249)


・全国一律の販売キャンペーン・・・国語の得意な子供と算数の得意な子供に対する指導の力点は違って当然である。(p140)


・セブンイレブンでは平型でふたのない大型の冷凍ストッカーにアイスクリームを並べてレジの近くに置くようになった。これなども二、三の店舗でまず実験してみて、売上げが大幅に伸び、成績がよかったので全国展開したもの(p242)


・パーキンソンの法則・・・・役人の数はなすべき仕事の量に関係なく、一定の割合で増加する(第一法則)・お金は必要と否とにかかわらず、入っただけ出る性質を持つ(第二法則・・・・拡大は複雑を意味し、複雑は腐敗を意味する(第三法則)(p250)



【私の評価】★★★★☆(84点)


著者経歴

 後 正武(うしろ まさたけ)・・・東京マネジメントコンサルタンツ代表取締役。1942年生まれ。新日本製鉄、マンキンゼー・アンド・カンパニー、ペイン・アンド・カンパニーを経て、1995年現職。


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