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「半分売れ残るケーキ屋がなぜ儲かるのか」柴山 政行

2009/06/25公開 更新
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半分売れ残るケーキ屋がなぜ儲かるのか―お金は裏でこう動く

【評価】★★☆☆☆(64点)


■財務データから商売の仕組みを
 解説してくれる一冊です。


■財務データについては、
 かなりの部分が公表されていますので、
 そのデータを見るとお金の流れがわかります。

 特に製造業であれば、
 製品の材料原価などが興味深いところではないでしょうか。


  ・1個のケーキを作るのに、
   安いところでは15円、高くても50円くらいの
   材料費ですんでしまうのです(p75)


■原価が安くても商売は簡単では
 ありません。

 人件費も必要ですし、事務所の費用、
 広告宣伝費、研究費などどんどん
 お金が出て行くのです。

 利益を出すことは
 思ったより難しいはずです。


  ・本を1冊売ると、書店に残る利益はだいたい22%、
   1500円の本を売ったら、書店には330円程度の
   利益が残ることになります(p106)


■財務関係のヘ~というお話でした。

 個別の企業を掘り下げていくと
 面白いはずです。
 本の評価としては★2つとしました。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・基本的に給料が出るのは、この幕内と十両だけで、幕下以下には
   給料は出ないのです。・・・横綱が月給282万円、
   大関が月給235万円、関脇・小結が月給169万円、
   前頭筆頭から十六枚目が月給131万円、十両が月給104万円(p199)


  ・世界トップのレアル・マドリッドの売上が585億円、
   日本トップの浦和レッズが80億円ですから、
   その差は約7.3倍です(p191)


▼引用は、この本からです。

半分売れ残るケーキ屋がなぜ儲かるのか―お金は裏でこう動く
柴山 政行
幻冬舎
売り上げランキング: 5234
おすすめ度の平均: 3.0
3 儲けのカラクリを探る
5 儲けの仕組みがわかります
2 はじけてしまった...
1 「さおだけや」のマネのつもりなのか
5 手元に残しておきたい一冊
【私の評価】★★☆☆☆(64点)


■著者経歴・・・柴山 政行(しばやま まさゆき)

 1965年うまれ。公認会計士・税理士。
 センチュリー監査法人を経て、現在(資)柴山会計ソリューション、
 柴山政行公認会計事務所を経営。


─────────────────

■関連書評■

a. 「稲盛和夫の経営のこころ」稲盛 和夫
【私の評価】★★★☆☆

b. 「なぜ、あの会社は儲かるのか?」山田 英夫、山根 節
【私の評価】★★★☆☆

c. 「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」山田 真哉
【私の評価】★☆☆☆☆


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