「なぜ、あの会社は儲かるのか?」山田 英夫、山根 節
2008/12/07公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(73点)
要約と感想レビュー
財務の面から、会社の実体を解明し、説明してくれる一冊です。株式投資を研究している人でなければわからないような財務のトリビア本とでもいえるものでしょう。
・ユニクロは2000年前後に、フリースで大ブームを起こした。フリースは定価1900円だったが、仕入れ値は一枚300円程度だったと言われている。(p32)
私の第一の「ヘェ~」は、帝国ホテルより、東横インのほうが、営業利益率・営業利益が高いということです。東横インは、建築基準法や条例違反などで有名になりましたが、本業ではしっかり儲けているのです。
また、第二の「ヘェ~」は、バブル時代に一兆4000億円もの有利子負債を抱えたリクルートが、毎年1000億円ずつ返済し、ほぼ完済しているということです。リクルートという会社は、1000億円もの利益を上げながら、1000億円の借金を返済し、それを10年以上もやってきたすごい会社なのです。
こうした、いろいろな「ヘェ~」のある本でした。こうした本を読むと、会計が楽しくなるように思います。
本の評価としては、★3つとしました。
この本で私が共感した名言
・実際にポイントがどのくらい使われるかは、企業や業種によって異なる。およそ三分の一程度というのが通説だが、家電量販店の使用率はそれより高いだろう。(p101)
・フィンランドのノキアは、20年程前までは紙パルプとゴム長靴の会社であった。・・・1991年に世界標準となったGSM規格の携帯電話に参入し、それにすべてを賭けた(p144)
・遠そうで近かったもの
・輸液とスポーツ飲料(大塚製薬)
・タンクローリーとステンレス魔法瓶(日本酸素)
・スーパーやコンビニと銀行(セブン&アイ)
・トイレタリーと大衆薬(ライオン)
▼引用は、この本からです。
日本経済新聞社
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【私の評価】★★★☆☆(73点)
著者経歴
山田 英夫(やまだ ひでお)・・・1955年生まれ。三菱総合研究所などを経て、現在、早稲田大学ビジネススクール教授。
山根 節(やまね たかし)・・・1949年生まれ。(監)トーマツなどを経て、現在、慶応義塾大学ビジネススクール教授。
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