「なぜ、あの部門は「残業なし」で「好成績」なのか? 6時に帰る チーム術 」小室 淑恵
2009/05/06公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(77点)
要約と感想レビュー
今日、職場では仕事の量は変わらないのに、サービス残業はできない、さらに、会社の業績が悪く、残業自体も認められない、という会社も少なくないのではないでしょうか。残業なしで仕事に成果を求められる時代になってきたのかもしれません。
この本では、コンサルタントの小室さんが、コンサルタント先で指導している内容が分かります。まず、仕事の見える化を行います。小室さんは、朝と晩のメールを活用しているようです。業務日誌を徹底するという感じでしょうか。
・メンバーの1日の動きを把握しているでしょうか?また、メンバーはマネジャーの予定を知っているでしょうか?チームの状況を知るためには、まず知ることです。(p77)
次の段階は、こうした事実をもとに、各メンバーに「仕事」と「生活」の充実度、あるべき姿について「課題発見シート」を書いてもらい、話し合います。実は、このメンバーとのチームの目標や夢を共有するところが非常に重要なのだと思いました。
そうしたビジョンの共有ができてきたところで、仕事の効率化を進めることができるようになってきます。基本的には残業禁止とし、そのために、マルチスキル化、チェックリストなどの様式化など、工夫しているようです。現状を把握し、メンバーとその現状と、あるべき姿を話し合うことができれば確かに職場に変化が起きてくるはずです。
職場の活性化にヒントとなる一冊ということで、本の評価としては★3つとしました。
この本で私が共感した名言
・それまでスキルの未熟さや知識のなさを、残業や休日出勤という「時間」でカバーしていました。しかし、全員が残業禁止となると、こうした人は「なぜ自分は時間内で仕事が終わらないのだろう」と考えはじめます(p9)
・限られた時間の中で仕事をうまく回すためには、「その人でなければできない仕事」を、どんどん減らしていくことも大切です(p9)
・マネジャーに期待されているのは、メンバーが仕事の壁を打破するために「レベルの高い情報」「人脈」「異なる視点」「気付きを与えるアドバイス」などを提供することです。(p54)
・私の会社の「引き継ぎマニュアル」の中で一番よく使われるのは「メール文面の雛型」です(p116)
▼引用は、この本からです。
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【私の評価】★★★☆☆(77点)
目次
第1部 今、「チーム術」が求められている理由
第2部 「チーム術」を実践する6ステップ・25のツール
6時に帰るチームをつくる!周囲を納得させる「18のQ&A」
著者経歴
小室 淑恵(こむろ よしえ)・・・1975年生まれ。1999年資生堂入社。社内のビジネスモデルコンテンストで優勝し、育児休業者の職場復帰支援事業を社内ベンチャーとして立ち上げる。その後、退社。2006年(株)ワーク・ライフバランスを設立。休業者の職場復帰支援プログラムを開発、200社に採用されている。
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