「察知力」中村 俊輔
2008/06/25|

Tweet

【私の評価】★★★★★(92点)
■やや地味ながら、
サッカー日本代表で光っているのは、
著者の中村 俊輔選手です。
この本を読んで、「一流の人には、
一流である理由があるのだな」と思いました。
■中村選手は、技術的に高いものを持ちながらも、
身体的に劣る部分があり、小さいときから
必ずしも順調に選抜されているわけではありません。
だから、そんな状況で
グチを言っても何も変わらない。
自分の能力を高めて、
アピールしていくしかないことを
知っているのです。
・ふてくされてしまうのが、
もっともいけないことだ・・・
チームメイトのなかにも
そういう選手を見ることがある。
そんなとき、「もったいないな」
と感じる。(p159)
■中村選手の成長の秘訣は、
とにかく自分に合った
厳しい環境に身を置くことです。
そこに身を置くことで、自分の欠点が見えてくるので、
そこを修正していくと
次の段階にステップアップできるのです。
・刺激がなくなったとき、それを手にするために環境を
変えることは、ひとつの手段として、
当然の選択だろう・・・
「未来の自分」「なりたい自分」を想定し、
そのために必要な環境を選ぶこと。(p100)
■身体的ハンディを持ちながらも、
常に自分を向上させてきた中村選手に
一流の凄さを見ました。
この一冊で、サッカーを見る目も
変わってくると思います。
「一流には一流の理由がある」と思わせてくれる
一冊でしたので、★5つとしました。
─────────────────
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・「自分にはまだまだ歯が立たない」
と思える素晴らしさ(p15)
・満足してしまい、痛い目にあったことが過去にあるから。
あんな思いは二度としたくないといつも思っている。
だから、いつも先を見て、・・・
準備しなくちゃいけない(p17)
・「入った!」というより「練習通りにできた」
という感覚だった。・・・
たくさんの引き出しがあると、
自分を信じることができる(p62)
・難局こそ、課題を見つけるチャンスだ(p80)
・成功だったかどうかなんて、
引退してから考えることだ。・・・
どんなことがあっても、大きな目で見れば
「失敗はない」と思っている・・・
次へ活かすことができれば
失敗にはならない。(p165)
▼引用は、この本からです。
幻冬舎
売り上げランキング: 30






【私の評価】★★★★★(92点)
■著者紹介・・・中村 俊輔
1978年生まれ。97年横浜マリノス加入。
2000年MVP獲得するなど活躍。
2002年にイタリア・セリアAレッジーナ。
2005年にスコットランド・セルティックFCへ移籍。
ベストイレブン、年間最優秀ゴール、MVPなど受賞。
この記事が参考になった方は、クリックをお願いいたします。
↓ ↓ ↓
人気ブログランキングに投票する
メルマガ「1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』」 50,000名が読んでいる定番書評メルマガです。購読して読書好きになった人が続出中。 |
配信には『まぐまぐ』を使用しております。 |
お気に入りに追加|本のソムリエ公式サイト|発行者の日記
今読んでいるのは「察知力」です。
紹介されたとおり、素晴らしい本だなぁと思いました。
一流の人はやっぱり、「一流の(例えばサッカーなど技術的な)能力」」が
あるというよりも、一流になれる「考え方」と「努力を継続できる力」が
あるんでしょうね。
中学生で、あんなに自分を冷静に見つめられて努力ができるのは
やっぱり普通の人ではないですね。
すごいな~~~。
また、それ以外にすごいなと思ったところは、
「自分で考える」ってこと。
つらくても苦しくても自分で考えることが大事なんですね。
すぐに誰かの意見を聞きたくなってしまう私としては、
ちょっと考えさせられました。
わたしも、「私には無理」と思う前に、
自分で原因を考えて、少しずつでも進歩して行けたらと思います。
プロのスポーツ界で、世界レベルで活躍をしている選手の
心がけを知ることができて感心するとともに、
自分を高める努力を続ける大切さを知ることができ
自分自身もっとやれることがあるはずだと
勇気をもらえる内容でした。