【書評】「よみがえる商人道」藤本 義一
2008/05/30公開 更新
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【私の評価】★★★☆☆(77点)
■江戸時代から伝わる商人の智恵を
 教えてくれる一冊です。
 歴史が蓄積した商人としての基本は、
 現代でも通用する内容です。
 例えば、
・商(しょう)は笑(しょう)なり(p44)
■1テーマ1項目で
 あたかも祖父から商売の教訓を
 諭されているような感じでした。
 分かるようで分からない。
 論理的のようで論理的でない。
 そうした理外の理というものがありました。
  ・『町人考見録』・・・
   商人は賢者になりては家衰ふ。(p128)
■「故きを温ねて新しきを知る」というように、
 新しい知識だけでなく、
 古来から伝わる知恵も大切なのでしょう。
 本の評価としては、★3つとします。
─────────────────
 
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
  ・商人(あきんど)に常禄なし・・・
   政府、政治、政策を信じないところにこそ
   商人の意地と力が宿るのだ。
   情報を集め、攻撃するのが一番であり、
   商人に定禄なし、稼ぐは一生のつとめと
   口にして唱えならが前進すべきである。(p9)
  ・商いに三法あり・・・
   始末、算用、才覚である。(p16)
  ・"三方よし"は近江商人の中に
   引き継がれた商人魂の基盤である。・・・
   三方とは、売手、買い手、
   そして世間である。(p62)
  ・帳綴(ちょうとじ)というのは
   正月の初め(普通は11日)に、
   商家ではその年に使う帳面を綴じて・・・
   祝うことを言うが、中小の商家で
   順調な歩みをするためには、
   この帳面(帳簿)を五日くらいの単位で行って、
   経営の軌道修正を行っている。(p68)
▼引用は、この本からです。
日刊工業新聞社
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【私の評価】★★★☆☆(77点)
■著者経歴・・・藤本 義一(ふじもと ぎいち)
 1933年生まれ。作家。
 在学中からラジオドラマの脚本を書き、
 1957年「つばくろの歌」で文部大臣賞受賞。
 テレビ番組「11PM」で大阪側司会者を務める。
 1974年、「鬼の詩」で直木賞を受賞。著書多数。
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