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「天皇家の財布」森 暢平

2007/11/06公開 更新
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天皇家の財布 (新潮新書)


【私の評価】★★☆☆☆(67点)


要約と感想レビュー

 去年、悠仁親王がご誕生したことで、女系天皇の議論は終わりになりましたが、天皇家のお金はどうなっているんだろう?という素朴な気持ちで、本書を読み始めました。


 内容としては、お金について調査したもので、天皇家のあり方、意味づけまで突っ込んでいないのが残念でしたが、たんたんと説明する皇室制度とお金の仕組みの中から、国会からの制限や、矛盾などがあり、戦後のGHQの圧力の幻影を見るような気がしました。


・天皇陛下から外国元首へのプレゼントは、公費(宮廷費)で用意する・・・国賓の場合、100万円単位の品が相手国に合わせて選ばれる。一方、外国元首から天皇陛下に贈られるプレゼントは、国有財産ではなく天皇家の私物になる(p158)


 天皇家のお世話をしている侍従職(定数78人)や東宮職(定数47人)で働く侍従、女官以下ほとんどの職員は国家公務員とのことですが、それ以外に天皇家が私的に雇用している人たちがいるというのを初めてしりました。「内廷職員」と呼ばれる25人を雇用しているんのです。


 あくまで、皇室に係わるお金の話題だけですので、物足りない気持ちになりましたが、日本国民として天皇家をもっとしるために読んで損はない本だと思いました。★2つとします。


この本で私が共感した名言

・戦前、天皇家の土地、財産を都道府県に下賜したなごりが名前に残っている場合も少なくない。一例を挙げると、東京都の「上野動物園」の正式名称は「恩賜上野動物園」と言う。(p152)


・宮廷費がオフィシャル(公的)マネーで、内延費、皇族費がプライベート(私的)マネーである。(p12)


▼引用は、この本からです。
天皇家の財布 (新潮新書)
森 暢平
新潮社
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【私の評価】★★☆☆☆(67点)


目次

四つの財布―皇室予算の全容
宮廷費
内廷費
天皇家の財産
献上と賜与
皇族費
国会と皇室経済会議



著者経歴

 森 暢平(もり ようへい)・・・1964年生まれ。毎日新聞社入社。社会部で宮内庁、警察庁を担当。2000年に渡米し、CNN日本語サイト編集長。現在は、琉球新報ワシントン駐在記者。


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