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「新・がん50人の勇気」柳田 邦男

2007/08/26公開 更新
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新・がん50人の勇気 (文春文庫)


【私の評価】★★★☆☆(74点)


要約と感想レビュー

 「がん」は日本人の死因第一位。「がん」とわかれば、その人は死を意識します。この本では「がん」によって死と直面しどう生きるのかの決断を迫られた人の証言が50人分載せられています。


 死を自覚したからこそ、仕事をどうするのか、何を残すのか、考えるところがあるのでしょう。こうして読んでみると死の直前まで仕事がある人は幸せなようです。私も最後まで楽しい仕事をしたいな。柳田さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・僕は、最初の胃痙攣の手術以来、こうして40年間も、生かされてきたんだ。これまでの人生はオマケなんだ。本当に、感謝なんだよな。本当に、本当に、感謝なんだよな(山本七平)(p42)


・講演は「一人でも聞く人がいれば行く」と言って、九州から北海道まで、依頼をすべて引き受けた。・・・「肉体は死ぬけど、私は死にません」(中川米造)(p98)


・一度でも休んだら、再起不能とみられて大変なことになる。ベッドに机をとりつけても続けます(野間宏)(p173)


・人は生きてきたように死ぬ(河野博臣)(p177)


・おとうさんはこれまで精一杯やってきた。いい加減な仕事をしたつもりはない。ここでこう言い切れる自分をほめてやってもいいと思う。(上野英信)(p179)


新・がん50人の勇気 (文春文庫)
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柳田 邦男
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【私の評価】★★★☆☆(74点)



目次

「意味のある偶然」―武満徹
試練への感謝―山本七平
人生の美学―井上靖・山口瞳・澁澤龍彦・白石一郎・手塚治虫
昭和天皇の最期
己の死をも学ばずには―丸山眞男・中川米造
女たちの生き抜くかたち―千葉敦子・宮崎恭子・森瑶子・重兼芳子・長尾宜子
書くことは生きること―米原万里・絵門ゆう子・山本夏彦・高坂正堯・米山俊直・矢内原伊作
表現者たちの流儀―野間宏・上野英信・国分一太郎・黒田清・日下雄一・五味康祐・石井眞木・青木雨彦・城達也
色即是空のかたち―高田真快・高田好胤
企業人の「生と死」―河邉龍一・河毛二郎・大川功・美川英二・森武志
幕の下りない舞台―音羽信子・杉村春子・本田美奈子
最終ステージの演技―ハナ肇・芦田伸介・越路吹雪・淀かおる・上月晃・いかりや長介・三木のり平
人生これからの時に―村山聖・森千夏・黒沼克史
描くのをやめない手―長新太・谷岡ヤスジ・馬場のぼる・青木雄二・真鍋博
継承されるいのち


著者経歴

 柳田 邦男(やなぎだ くにお)・・・1936年栃木県生まれ。NHK記者を経て作家活動に入る。72年『マッハの恐怖』で第3回大宅壮一ノンフィクション賞、79年『ガン回廊の朝』で第1回 講談社ノンフィクション賞、95年『犠牲(サクリファイス)わが息子・脳死の11日』などで菊池寛賞、97年『脳治療革命の朝』で文藝春秋読者賞を受賞


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