「仕事の急所―あたらしい"Work"の教科書〈2〉」加納 光
2007/07/27公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(81点)
要約と感想レビュー
仕事の急所というだけあって、ビジネスマンが経験によって獲得するであろう仕事のコツを教えてくれる一冊です。かなりレベルが高いので、目からウロコか、場合によっては真の意味を理解できないところがあるかもしれません。
例えば、プロジェクトを推進させるリーダーの心得として、その活動を周囲に周知する大切さを説きながら、その方法として、上司、文書、ボードでの見える化だけでなく、周囲の人に仕事を頼んでしまうのが良いとしているところは、目からウロコでした。
・これからその仕事をそのように展開させていくかを、なるべく現場の全員に周知させるのです。・・上司との会話、社内文書、スケジュール・ボードなど・・・頼める仕事はなるべく頭を下げて頼んでみる・・効果絶大なのです(p27)
職場の人間関係から、時間管理、企画、営業までをカバーしていますが、はずしてはいけない原則をうまく説明していると思いました。例えば、面談については、だれに面談するかが重要なポイントですが、「目には目を」という原則を示しています。「部長には部長」社長には社長」だから対等の立場でホンネが聞けるのです。
また、相手先の情報をしっかり把握しておくことは、仕事の重要なポイントになります。営業マンとは、一種の諜報員(インテリジェンス・オフィサー)なのです。スケジュール帳に、待ち合わせ場所の電話番号と住所。交通手段、最寄りの駅。会う人と複数の場合は全員の名前と携帯番号、彼と同行する人の名前。さらには相手側の前任者の名前を記載します。すべての名刺の余白には「○月○日、場所○○、紹介○○氏、同行○○氏」と記載して思い出せるようにしているという。
職場の人間関係から、時間管理、企画、営業までをカバーしたため、焦点が絞りきれないところが残念でしたが、いくつも実務に応用できるコツが満載されているのは確かです。中堅クラスまでのビジネスマンにぜひ応用していただきたいと思います。★4つとしました。
この本で私が共感した名言
・「支援者」に好かれることが「決裁者」をその気にさせる(p121)
・「経営感覚」とは・・・「収入も支払いも社員全員でワリカンになっている。その感覚を持つことです」(p153)
・企画の急所は「好き/嫌い」優れていても、正しくてもダメ。ニーズは「好き」から発生する(p70)
▼引用は、この本からです。
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【私の評価】★★★★☆(81点)
目次
第1章 仕事には"現場"がある
第2章 スケジューリングで生産性が変わる
第3章 企画は人を動かさなくてはならない
第4章 営業は「テコの原理」である
第5章 「偏った効率」こそが生産性を向上させる
第6章 経営感覚は「経費」と「資産」に表れる
著者経歴
加納 光(かのう ひかる)・・・1981年、西武百貨店に入社。販売促進部。1987年、コンサルタント伊吹卓の手法により成果をあげる。1998年、コンサルタントとして独立。2001年、伊吹卓の「商売道伊吹流」で商品開発、人材育成を担当。2003年、「商売道伊吹流」免許相伝。「師範代」となる。
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