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「鈍感力」渡辺 淳一

2007/07/04公開 更新
本のソムリエ
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鈍感力 (集英社文庫)

【私の評価】★★☆☆☆(61点)


●著者の経験から、鈍感な人がうまくいく法則を
 教えてくれる一冊です。


 敏感な人は、何かあるとすぐに落ち込んで、
 自分の能力を発揮しないまま消えていく場合があるようです。


 ・鈍感力・・なまじっか才能があり、
  自分でもあると思いこんでいたので、
  一度、傷つくと容易に立ち直れない。(p17)


●どうすれば、こうした鈍感力がつくかといえば、
 褒められることが大切なようです。


 褒められることで、自己重要感が高揚し、
 ちょっとした叱責や噂話に動じなくなります。


 ・ママは必ず大きな声でいってくれるのです
  「大丈夫よ、あなたは才能があるわよ」
  それと同時に、わたしの肩を大きな手でずどんと叩いてくれるのです。
  (p80)


●人間は、他人の反対の中でも
 進まなくてはならないときがあるはずです。


 ここぞというときのために
 鈍感力をつけておきたいものです。


 ・「ここで俺は断固いく」
  そう決めたときには、まわりの目や些細な噂などを気にせず
  敢然といく。・・・堂々と突きすすむ。(p181)


●まったく鈍感もまずいような気がしますが、
 自分の信じるところを突き進む強さも必要だと思います。


 世の中難しいですねということで、
 ★2つとしました。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・あきらめずに口説く・・・
  うまくいかない状態に耐えてさらに口説く。この鈍感力こそが、
  最後の勝利者となるのです。・・・とにかく女性は、口説かれるのが
  好きな生きものなのです。(p110)


 ・ガン患者・・・先生も、「精神的に明るく、前向きのほうが、
  予後(治療のあと)も良好である」といわれています。(p140)


▼引用は、この本からです。
鈍感力 (集英社文庫)
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渡辺 淳一
集英社
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【私の評価】★★☆☆☆(61点)



■著者経歴・・・渡辺 淳一

 1933年生まれ。整形外科医のかたわら執筆を始め、
 1970年「光と影」で直木賞を受賞。
 1980年「遠き落日」「長崎ロシア遊女館」で吉川英治文学賞を受賞。
 2003年菊池寛賞を受賞。「失楽園」など著書多数。


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