「リッツ・カールトン20の秘密―一枚のカード(クレド)に込められた成功法則」井上 富紀子、リコ・ドゥブランク
2007/05/11公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★☆☆☆(67点)
●世界には59の
ザ・リッツ・カールトンホテルがあります。
そして、それらを全て訪れようと
決心したことから物語ははじまります。
ザ・リッツ・カールトンといえば、
一泊5万円はくだらない超高級ホテル。
それをすべて訪れることを決心するのは、
並大抵の決心ではないでしょう。
(気軽に決心したかもしれませんが・・・)
●リッツ・カールトンを訪れると、
あらゆる従業員が自分の名前を呼んで
挨拶してくれるのは事実のようです。
ポーターから、フロント、スタッフ、ハウスキーピングまで
すべての従業員があなたの名前を覚えてくれるのです。
・お客様に、おはようございます、とだけ声をかけるのか。
それともその後に一言、ミセス井上、とお名前を添えるのか、
たったその一言、たった一秒の差が、ラグジュアリーと
スタンダードの相違をつくります。(ドゥブランク)(p80)
●そして、常に顧客の情報を集め、全世界で共有することにより、
全世界のホテルで同じおもてなしができるだけでなく、
あるときから、言いもしないのに
サービスが追加されることもあるようです。
・ある日を境に、リッツ・カールトンのホテルの部屋に
コーヒーメーカーがお目見えするようになった。・・・
それにしても、いつ、どこのリッツ・カールトンで私の
朝の儀式が判明したのだろう?(井上)(p52)
●この本を読んで、リッツ・カールトンとは、
1泊5万円の価値に
チャレンジする挑戦者のように思えてきました。
事業運営を考えれば1泊2万円にすることは簡単でしょう。
しかし、あえて1泊5万円にすることで、顧客の期待と
常に戦うことを選択しているのです。
●井上さんのすべてのリッツ・カールトンをまわるという
その奇抜なアイディアと実行力は素晴らしいものです。
そして、超高級ホテル:ザ・リッツ・カールトンの
運営の秘密も素晴らしい。
しかし、その二つの一緒にしたとき、
プロモーションのように見えてしまうのが残念でした。
●素晴らしい本を一緒にすると、必ずしも素晴らしい本と
ならないことに気付きました。
しかし、リッツ・カールトンの秘密がわかる一冊ですので、
★2つとします。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・「リッツ・カールトンの持つ特別なアドバンテージは何ですか?」
答えはシンプルです。
「一に人間、ニに人間関係です」(ドゥブランク)(p44)
・世界中のリッツ・カールトンの従業員食堂には、ミスティークを
生み出すためのBOXが備えつけられているのです。・・・
従業員はお客様の情報を得ると、ただちにメモ用紙に記入し、
BOXに投函するのです。・・・データベース化して全世界で
共有しています。(ドゥブランク)(p93)
・身におぼえのない請求の通知に困惑しています"キーボードを
たたき一気にメール文を書くと、その勢いで送信ボタンをクリックした。
♪プルル、プルル・・・発信と同時だったのではと疑うほど、
間髪をいれずして、電話がなった。
「ザ・リッツ・カールトン大阪の時枝です。・・・(井上)(p125)
▼引用は、この本からです。
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【私の評価】★★☆☆☆(67点)
■著者経歴・・・井上 富紀子
1951年生まれ。81年、夫の会社であるラブリークイーン入社。
その後、テイクオフ(株)を設立し、独立。
87年フィットネスクラブ開業。自らもインストラクター。
2002年留学エージェント開業。
06年ラブリークイーンに再入社。
■著者経歴・・・リコ・ドゥブランク
1964年オランダ生まれ。89年ハーグ・ホテル・スクール卒業。
ウォルト・ディズニーでユーロ・ディズニー系のホテル開業に携わる。
95年ザ・リッツ・カールトン入社。バリ、上海、ソウルで人事部長。
各所の副総支配人、総支配人などを経て、
2007年ザ・リッツ・カールトン東京総支配人。
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