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「何のために働くのか」北尾 吉孝

2007/05/07公開 更新
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何のために働くのか


【私の評価】★★☆☆☆(68点)


要約と感想レビュー

 野村證券の出世街道を駆け上がり、ソフトバンクにヘッドハンティングされた北尾氏の仕事の心得をまとめた一冊です。野村証券時代、ソフトバンク時代の経験や体験を期待しましたが、仕事における心得が中心となっています。


 まず感じたのは、大きく考えるという習慣の大切さです。北尾氏は野村証券入社当時から、「世界経済の中の日本経済、日本経済の中の金融機関、金融機関の中の野村證券」と公言するように、大きな視点を持っていたようです。


 そうした大きな視点から、この仕事は正しいのか、社会的に正しいのかと考え、覚悟を持って、自分の意見を直言する。その発言も筋が通っているため、野村證券内で出世していったようです。


・よく自分の行為が社会的問題になると「会社のためにやった」と弁解する人がいます。しかし、その人は本当に会社のためにやったのではなく、すべて自分のためにやっているのです。上役によく思われたいと考えてやっているのです。(p81)


 野村證券、ソフトバンクという厳しいビジネスの世界で生き抜いてきた北尾氏の経験が、「ピンチは人間を磨く絶好のチャンス」という一言で表現されているのは残念でした。野村證券での体験があると最高だったのですが。仕事の心得として参考となる点がありましたので、★2つとしました。


この本で私が共感した名言

・アメリカ人の場合、・・・エリートビジネスマンであれば、リタイアするまでにだいたい十億円を貯め込むことを目標とする。これが彼らの基本的な発想です。(p22)


・私は週三回くらい運動をしています。・・・土日の晩のご飯は抜いて、野菜ジュースと果物で済ましています。・・・今でも二次会は絶対に行きません。・・・また土日はゴルフには行きません。時間がもったいないからです。(p171)


・今でも朝晩二回、神戸にいる母親に必ず電話しますし、月に一回は必ず様子を見に行きます。それから父の命日、その周辺の土日には墓参りを欠かしません。(p220)


▼引用は、この本からです。
何のために働くのか


【私の評価】★★☆☆☆(68点)


目次

第1章 人間は仕事の中で成長する
第2章 古典が教えてくれたこと
第3章 あえて艱難辛苦の道を行く
第4章 誰でも仕事の達人になれる
第5章 天命をまっとうして生きる



著者経歴

 北尾 吉孝(きたお よしたか)・・・1951年生まれ。74年大学卒業後、野村證券入社、総合企画室。78年ケンブリッジ大卒業、野村證券海外投資顧問室、82年ニューヨーク拠点。87年野村證券第二法人部次長、89年ワンサースタイン・ペレラ・インターナショナル社常務取締役。91年野村企業情報取締役。92年野村證券事業法人三部長。95年ソフトバンク常務取締役。99年SBIホールディングス代表取締役CEO。01年インフォトレーダー株式会社取締役社長


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