「できるリーダーのための奇跡のコーチング」グラハム・アレクサンダー
2007/03/21公開 更新本のソムリエ [PR]
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●欧米における経営者へのコーチングはどうやっているのか?
という問いに答える一冊です。
企業向けコーチングの草分け的存在である著者が、
実際のコーチングの現場で何が行われてるかを解説してくれます。
・「過ぎ去った時間を取り戻して、以前とは違うやり方でもう一度
やり直せるとしたら、どんなことをしますか?」と私は訊いた。
・・・彼は泣きながらこう答えた。
「・・・今となってはもう遅いんですが-子どもたちと
もっと多くの時間を過ごすでしょうね」(p138)
●基本的には、1対1のコーチングと変わりはないようですが、
リーダーとしてのあり方を気づかせるようにする質問が
多いという印象でした。
時には、クライアントが部下からどう言われているかフィードバックしたり、
クライアントと一緒にオブザーバーとして会社の会議に
出席して発言することもあるようです。
・あなたがエグゼクティブであっても、もし社内であまり顔を
知られていなければ、客のふりをして店舗や営業所を訪れ、
疑似体験をしてみるといい。訪問先にはあらかじめ知らせては
いけない。(p180)
●企業向けコーチを目指す人には必読の一冊でしょう。
また、経営者の方にも、コーチとはなんぞや?
コーチは何をしてくれるのか?という問いに答えてくれる一冊です。
★3つとしました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・私が知っているリーダーの中には、定期的に少人数の社員と
一緒に昼食や朝食をとって、さまざまな課題に関する議論を
うながすことを習慣にしている人も何人かいる。(p53)
・NASA(米航空宇宙局)で働いている清掃作業員に、
ある記者がこう訊いた。「あなたの仕事は何ですか?」
この質問に対し彼は「私は人類を月面に着陸させる手伝い
をしています」と答えたと言われる。(p74)
・人の人生は自分自身をどう見るかによって変わってくる。
自分の人生をどう定義するかで人の運命がきまる。
物事をどう見るかによって、その人がどのように時間を
投資するか、金を使うか・・・(アナイス・ニン)(p5)
▼引用は、この本からです。
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こんな質問をされるとドキッとしてしまう:リーダーのための本
■著者経歴・・・グラハム・アレクサンダー
1980年に初めて企業向けコーチングの概念を生み出し、
大企業のCEO、経営者と1対1のコーチングを手がける。
現在も米国シカゴ本社のハドソン・ハイランドセンター・フォー・
ハイパフォーマンスの欧州担当シニア・バイスプレジデント
(上級副社長)として毎年何千人というリーダーと対話している。
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