「子育てハッピーアドバイス」明橋 大二
2007/01/18公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★★(91点)
要約と感想レビュー
直感的に、これはいいな!と感じた一冊です。大田さんイラストがたくさん入っていて読みやすく、子どもにどう対応すれば良いかという大切なポイントが分かりやすく解説されています。
子育てのポイントは、やはり、自己重要感の育成でしょう。学校では、ややもすると成績が悪い人は価値がないかのような雰囲気があります。学校の成績が良い人が、社会で必ずしも役に立つわけではないとうことは、社会に出た人なら理解していると思います。(学歴を重視する組織では、分かっていないかもしれませんが・・・)
・しつけも勉強も大事ですが、自分を肯定できる、生きていていいんだ、大切な人間なんだ、存在価値のある人間なんだ、という気持ちを、子どもの心に育てていくことが、いちばん大事なのです。(p23)
こうした子育ての技術は、実は子育てだけではなく、人を育てなくてはならない企業の中でも活用することができます。「もっと頑張れ」と部下に言うよりは、「頑張ってるね、ありがとう」と部下に言うほうが効果的なわけです。
・「あれしなさい、これしなさい」と、叱ったり命令したりする時間でなく、今日あったことを聞く、そして、おもしろいことは、心から笑いあう、そういう時間になれば、たとえそれが、5分であっても、子どもの心は満たされると思います。(p149)
部下の育成にも活用できますので、子育てに奮闘する主婦だけでなく、部下の育成に悩むビジネスマンにお勧めできる一冊です。
ぜひ、一家に一冊、家族で読んでみてください。
この本で私が共感した名言
・キレる子どもは、たいてい、本当は、人一倍気を使う、優しいところを持っています。言うことを聞かない子どもは、自分の意志をすでにちゃんと持っています。何事も動作が遅い子どもは、物事にじっくり取り組むタイプかもしれません。(p4)
・子どもを守ろうとするなら、まず、それを支えているお母さんを守らなければなりません(p133)
▼引用は、この本からです。
【私の評価】★★★★★(91点)
目次
1 子どもに心配な症状が出るのは、しつけがなされていないからでも、わがままに育てたからでもない
2 輝ける子に育てるために、大人ができること 1
3 輝ける子に育てるために、大人ができること 2
4 輝ける子に育てるために、大人ができること 3
5 輝ける子に育てるために、大人ができること 4
6 子どもの心は、甘えと反抗を繰り返して大きくなる
7 甘えない人が自立するのでなく、甘えていいときに、じゅうぶん甘えた人が自立するのです
8 10歳までは徹底的に甘えさせる。そうすることで、子どもはいい子に育つ
9 「甘やかす」と「甘えさせる」は、どう違うのか
10 10歳以下の子どもが、あまり甘えてこないときは、接する時間を増やしたり、スキンシップを増やしたりしたほうがいい
11 叱っていい子と、いけない子がいる
12 子どもを叱るときに、注意すること
13 サンドイッチ法
14 子どものしつけ方
15 子どもの相手をしていると、カッとなってキレてしまう。どうしたらキレなくてすむのか
16 母親のサポート 1
17 母親のサポート 2
18 母親のサポート 3
19 母親のサポート 4
20 母親のサポート 5
21 母親のサポート 6
22 子が宝なら、母親も宝
著者経歴
明橋 大二(あけはし だいじ)・・・昭和34年生まれ。精神科医。国立京都病院内科、名古屋大学医学部付属病院精神科、愛知県立城山病院をへて、真生会富山病院心療内科部長。
イラスト:大田 知子(おおた ともこ)・・・昭和50年生まれ。イラスト・マンガを生業とする。1歳の子供を育てながらの執筆に大奮闘。
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本のソムリエ様
はじめまして。
1万年堂出版のトシと申します。
『ハッピーアドバイス』を紹介してくださり、有難うございます!
>こうした子育ての技術は、実は子育てだけではなく、
>人を育てなくてはならない企業の中でも活用することができます
本当にその通りだと思います。
子育て中の方だけでなく、ビジネスマンにも読んでいただきたいですね。
今後も『ハッピーアドバイス』シリーズをよろしくお願いします!
1万年堂出版のブログで紹介させていただきました。
↓
http://spn61170-02.hontsuna.net/article/2247715.html
ぜひ遊びに来てください(^。^)ノシ