【書評】「中国「反日」の末路」長谷川 慶太郎
2007/01/17公開 更新
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【私の評価】★★★☆☆(77点)
要約と感想レビュー
中国共産党の崩壊
中国共産党の崩壊を予言した一冊です。これは、中国共産党は崩壊するか、しないかではなく、「いつ崩壊するのか」という認識です。
著書の考えでは、米国とソ連が対立した「冷戦」がソビエト共産党の崩壊で幕を閉じたように、中国と日本が対立する「冷戦」も中国共産党の崩壊で幕を閉じると結論付けています。
東アジアでは、まだ「冷たい戦争」が続行している。その一方の相手、すなわち東側陣営の中核としての中華人民共和国が存在し、それに対抗する西側陣営の一員としての日本との間に一連の「対立関係」が発生している(p4)
中国共産党の崩壊の理由
その根拠としては、現在でも中央政府が地方をコントロールできていないこと。地方政府が中央政府の認可を得ず、一方的に、かつまた一種の「やみ」の形で、大型の発電所の建設工事を進めているというのです。
二つ目は、中国共産党の最高幹部ですら、資産を海外に逃避させていること。中国共産党の最高幹部の家族ですら、自分の家族の資産を海外で保有しようとしているという。
三つ目の理由は、携帯電話の普及で、中国共産党が制御できないデモが発生する可能性があることなどです。
私自身、中国に行ったことがなく、評価が難しいことから、★3つとしました。実際に、中国共産党が崩壊したとき、★5つになる本です。
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この本で私が共感した名言
・中国共産党の一党独裁体制が消滅した後の国家権力を掌握する組織は「人民解放軍」であって、現在おそらく人民解放軍の管理体制となっている七大軍区がそれぞれ独立国家として中国を分割し、統治するという事態を想定するのが最も妥当であろう(p37)
・台湾で一番大きい問題になっているのは俗に言う「越南者」の大量発生である。例えば台湾のどの漁港においても、大量の「中国人漁民」がのった老朽化した漁船の群れが係留されたままで動けないままにつながれている(p61)
【私の評価】★★★☆☆(77点)
目次
序章 深刻化する日中関係
第1章 「冷戦」の最終局面が到来した
第2章 中国政治路線の自己矛盾
第3章 共産党独裁体制は崩壊する
第4章 携帯電話の普及で無力化する統制
第5章 共産党独裁体制崩壊のプロセス
著者経歴
長谷川慶太郎(はせがわ けいたろう)・・・国際エコノミスト。1927年京都生まれ。1953年大阪大学工学部卒業。新聞記者、雑誌編集者、証券アナリストを経て、1963年に独立。1983年に出版した『世界が日本を見倣う日』(東洋経済新報社)で、第3回石橋湛山賞を受賞した。
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