「夢をかなえる勉強法」伊藤 真
2006/11/29公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★★(92点)
要約と感想レビュー
「伊藤メソッド」とは何か・・・・と、興味を持って読み始めましたが、ホンモノでした。技術的な勉強法は当たり前ですが、「なぜ、勉強するのか?」ということまで切り込んでいるところが素晴らしいと思いました。
スランプというのは、今やっていることに人生に対する意味を見出せなくなることです。著者はスランプになると高いところに登り、より広い視野で考えられるようにしたと言います。
・受験勉強中、スランプに陥ったとき、 私はときどき東京タワーのような高いところに上った。・・・スランプというのは、自分の周囲に世界の広がりが意識できない状態を言う。(p143)
技術面では、最初に合格体験記を書かせることが、圧巻でしょう。潜在意識にイメージさせる効果的な方法です。
自分で書いてイメージすることで、成功した自分を仮想体験するのです。その時の嬉しい気持ちをイメージすることで、ギリギリまで頑張れるのです。
・私の塾では授業開始の初日に合格体験記を書いてもらっている(p29)
声に出す、すぐに復習する、量を積み重ねるなど勉強の基本も押さえています。受験生には必読でしょう。まず、できるところから、自分の勉強に反映させていきたいものです。
そして、本当は社会人にこそ読んでいただきたい一冊です。なぜならば、人生の目標を見つけるという勉強がまだ残っているからです。勉強法を超越して、目標に到達する方法にまで高めた伊藤メソッドは本物です。★5つとしました。
この本で私が共感した名言
・「量」を積み重ねると、問題の「型」が見えてくる(p172)
・「大変失礼ですが、あなたの人生の目標は何でしょう?それはなぜですか?そのために何をしていらっしゃいますか?」この三つに真正面からビシッと答えられるのはカッコいい人だ。(p187)
・マニュアルはそれをつくる過程に意味があるのだ。結果だけをただ暗記しても、自分の頭は鍛えられないし、身についた知識にはならない。(p40)
・過去問は可能な限りやっておいたほうがいい。過去問を見ずして、どうして自分に求められているものを知ることができよう。(p75)
・不安要因はすべて紙に書き出してみる(p115)
・「元気ノート」とは自分が元気なときに、それを見れば元気になるようなことを書きためておくノートだ。(p119)
▼引用は、この本からです。
【私の評価】★★★★★(92点)
目次
第1章 いちばん大切なこと
第2章 勉強のコツをマスターする
第3章 挫折しそうになったときの対処法
第4章 勉強すればするほど人は磨かれる
第5章 夢をかなえる思考術
著者経歴
伊藤 真(いとう まこと)・・・1958年生まれ。伊藤塾塾長。東京大学在学中に司法試験合格。1995年「伊藤真の司法試験塾(現伊藤塾)」を開設。「伊藤メソッド」と呼ばれる勉強法で、司法試験短期合格者で全国トップクラスの実績を残している。
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