「病気にならない生き方」新谷 弘実
2006/08/04公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★★(90点)
●全米ナンバーワンの胃腸内視鏡外科医。
独自の新谷食事健康法で、
末期ガンでなければガンの再発率ゼロ。
約四十年の医療生活で、
一度も死亡診断書を書いたことがない。
これを聞いて、興味をそそられない人はいないでしょう。
健康。これは誰もが心から欲しているものです。
●新谷食事健康法を見ていきます。
基本的には、食事は植物食を中心とします。
これは、ガン患者の食生活が、
動物食をたくさんとっており、
その結果、腸相が悪くなっているという
経験からきたものです。
・ガン患者の食歴を調べていくと、
動物食(肉や魚、卵や牛乳など動物性の食物)を
たくさんとっていたことがわかりました。・・・
そして、どんなガンを発病した人も例外なく
腸相が悪かったのです。(p83)
●植物食と動物食のバランスは85対15を推奨しています。
これは、人間の歯に肉食用の犬歯が1つしかないことから、
歯の比率と整合をとったものです。
・植物食と動物食のバランスは85(~90)対(10~)15
・全体としては、穀物を50%、野菜や果物を35~40%、
動物食は10~15%
・全体の50%を占める穀物は、
精製していないものを選ぶ(p126)
●また、規則正しい生活が基本となります。
当然、タバコ、酒はご法度。
肉類、油物、乳製品も極力減らします。
・私の治療法は、まずガンに侵された部分を切除し、
目に見えるガンが一応取り除けたら、
あとはその患者さんがガンになった原因と思われる
ものを排除していきます。・・・
たばこやアルコールの習慣を断つことはもちろん、
肉類、牛乳、乳製品も四、五年は
完全にやめてもらいます(p64)
●つまり、新谷食事健康法とは、
人間の持っている免疫力を
最大限に生かすような生活、食事を
するというものです。
・子供が親と同じ病気を発症しやすいのは、
遺伝子として病気の原因を受け継いだからではなく、
病気の原因となった生活習慣を受け継いだ
結果なのです。(p143)
●特にガン治療については、切除するのはガンの部分だけと
最小限におさえているのに、
これで、ガンの再発率ゼロというのは驚異的です。
・新谷食事健康法でガンが再発しない理由・・・
私は、大腸ガンの場合、リンパ腺への転移を防ぐため、
または目に見えないガンのために広範囲にわたって
腸間膜を切り取るということはしません。
ガンを残すことよりもリンパ腺をなくすことによる
ダメージのほうが大きいと考えるからです(p87)
●人間の免疫力を高めることが、ガンに対して
高い効果があることの証明でしょう。
自分の経験から結論付けたところもあり、
科学的に証明できない部分については批判もあるでしょうが、
著者の30年以上の経験と実績には重いものがあります。
私は、まず食べ物をちゃんと噛むというところから
生活に取り入れていきたいと思います。
・私はいつも、ひとくちあたり
30~50回はかむようにしていますが、
普通の食事ならそれで完全にドロドロになって
自然にのどから入っていきます。(p127)
●まず、<前日、蒔いた成功の種>に、
「食事をよく噛む」を追加しました。
説得力のある本です。★5つとします。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・三十万例以上の胃腸を検査してきた、
その膨大な臨床結果から、私は
「健康な人の胃腸は美しく、
不健康な人の胃腸は美しくない」
・・・胃相、腸相にもっとも大きな影響を与えるのは、
食歴と生活習慣です。(p5)
・日本人の胃ガン発生率はアメリカ人の十倍・・・
胃酸を薬で抑えてしまうと、
胃粘膜は萎縮してしまいます。
胃粘膜の萎縮が進むと胃ガンへと発展していくことは、
すでにお話したとおりです。(p44)
・日本人は、とても気軽に「薬」を服用します。
でも薬はすべて基本的には体にとっては「毒」だ
ということを覚えておいてください(p48)
・日本人の体に油ものは適さない・・・
油は膵臓で分解消化されるのですが、
私の臨床データからいうと、
日本人の膵臓の機能は古くから油ものを
食べてきた国の人と比べて弱いようです。(p100)
・じつは、牛乳ほど消化の悪い食物はないといっても
過言ではありません・・・
牛乳に含まれるタンパク質の約八割を占める「カゼイン」は、
胃に入るとすぐに固まってしまい、
消化がとても悪いのです。(p69)
・乳ガンになる人は、コーヒーが好きで、
牛乳、チーズ、ヨーグルトといった乳製品をひんぱんにとり、
肉食をしていることがわかりました。(p205)
▼引用は、この本からです。
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食への関心が変わった
【私の評価】★★★★★(90点)
■著者経歴・・・新谷 弘実(しんたに ひろみ)
1935年生まれ。大学卒業後、渡米し、胃腸内視鏡学のパイオニア
として活躍。世界で初めて、新谷式と呼ばれる大腸内視鏡の挿入法を
考案し、開腹手術することなく大腸内視鏡によるポリープ切除に成功
する。日米でおよそ30万例の胃腸内視鏡検査と9万例以上の
ポリープ切除術を行っている。
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