「経営に終わりはない」藤沢武夫

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経営に終わりはない (文春文庫)

(評価:★★★☆☆)


●藤沢武夫といえば、本田宗一郎とともに
 世界のホンダを作り上げた大経営者です。


 技術を本田が、経営は藤沢が分担しました。


 ・私は戦前から、だれかをとっつかまえて、
  いっしょに組んで自分の思い通りの人生を
  やってみたいと思っていました。(p15)


●戦後、自転車につけるバタバタエンジンから
 始まる本田の事業は、代理店
 捜しから始まり、オートバイ、
 自動車と発展していきます。


 このなかで、技術においても営業においても
 ホンダは自らの手を汚して事業を拡大していきます。


 米国進出においても、
 自ら販売網を立ちあげています。


 ・"たいまつは自分で持て"と私はしばしばいってきました。・・・
  どんなに苦しくても、たいまつは自分の手で持って
  進まなくてはいけない。これが私の根本の思想であり、
  また、ホンダのモットーともなりました。(p161)


●最近の例では、ホンダのCVTは自社製ですね。


 その二人の偉大さは、引退を決意したときの
 二人の会話から明らかでしょう。


 私は、なぜか涙が出てきました。


 ・「まあまあだな」
  「そう、まあまあさ」
  「ここらでいいということにするか」
  「そうしましょう」
  すると、本田はいいました。
  「幸せだったな」
  「本当に幸福でした。心からお礼をいいます」
  「おれも礼をいうよ、よい人生だったな」(p227)


●この本を読んで感じる爽快感は、
 リスクの高いベンチャー事業に取り組んできた
 創業者の物語だからこそ
 感じるものなのかもしれません。


 ・創業者と普通の経営者とは、
  ちょっと違うと思うんです。
  創業者はいわば一種の
  バクチ打ちですね。(p21)


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・明年こそはT・Tレースに出場せんとの決意を
  ここに固めたのである・・・わた本田技研は
  この難事業をぜひとも完遂し日本の機械工業の
  真価を問い、これを全世界に誇示するまでに
  しなければならない。わが本田技研の使命は
  日本産業の啓蒙にある。(p44)


 ・鈴鹿でみんなにいったことは、
  帰りのお客さんの顔をよく見て商売しろ、
  ということでした。
  つまらなそうな顔をして帰ったら、
  もう二度と来ない。
  それが商売の鉄則だということですね。(p57)


 ・軍部と外交とは車の両輪である、
  だから、この両輪のバランスがとれているときに、
  国は安定する、というのです。・・・
  本田技研において、国家の軍事力に相当するものが
  技術力だとすれば、
  外交にあたるものは営業力です。(p74)


 ・本田宗一郎、藤沢武夫の特徴は何かといえば、
  一言でいって、エキスパートであるということでしょう。
  面倒見のいい管理者タイプでは決してありません。
  本能と直感で動きます。こういう人間は、
  世間一般の組織図で固められた集団のなかでは
  生きられないのです。(p119)


 ・重役になるくらいの人は、なんらかのエキスパートです。
  そういう人の担当部門をなくし、
  部下を管理するわずらわしさから離れてもらって、
  身一つで大部屋に集まってもらおうというのが
  役員室です・・・重役は何もしなくていい。・・・
  とにかく、みんなで大部屋に入って、
  毎日ムダ話をしていてほしい(p131)


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(評価:★★★☆☆)



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