「マザー・テレサ あふれる愛」沖守弘
2004/10/05公開 更新本のソムリエ [PR]
Tweet
【私の評価】★★★★★(94点)
要約と感想レビュー
私はマザー・テレサを知っているつもりでした。貧乏な人に手をさしのべる人。ノーベル平和賞を受賞した人。愛を与える人としてです。
しかし、本当の意味で理解はしていなかったのです。マザー・テレサの本当の愛の意味をわかっていないことが、この本でわかりました。
・「あなたも、私たちと同じように、望まれてこの世に生れてきた大切な人なのですよ」マザーは、そう話しかけながら、もう一度力をこめて手をにぎる。(p24)
家族に見捨てられ道端で死のうとする老婆の手をにぎりながら、マザー・テレサは語りかけます。あなたは大切な人なのだと。不覚にも通勤バスでボロボロ泣いてしまいました。
人が一番悲しいのは、無視されること。居場所がないこと。不要な人間であると感じることなのです。そうした自己重要感を与えてあげることが、愛なのでしょう。
・人間にとってもっとも悲しむべきことは、病気でも貧乏でもない、自分はこの世に不要な人間だと思いこむことだ。そしてまた、現世の最大の悪は、そういう人にたいする愛が足りないことだ。(p23)
マザー・テレサは、まず自分のできるところから何かをしてみなさいと言います。子どもに話しかける。愛する人の手をにぎる。それだけで充分だと。
マザー・テレサの愛の深さを学びました。沖守弘さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・「貧しい人たちはね、オキ、お金を恵まれるよりも食べ物をあたえられるよりも、なによりもまず自分の気持ちを聞いてほしいと望んでいるのよ」 (p27)
【私の評価】★★★★★(94点)
読んでいただきありがとうございました!
この記事が参考になった方は、クリックをお願いいたします。
↓ ↓ ↓
人気ブログランキングに投票する
メルマガ「1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』」 18,000名が読んでいる定番書評メルマガです。購読して読書好きになった人が続出中。 >>バックナンバー |
配信には『まぐまぐ』を使用しております。 |
お気に入りに追加|本のソムリエ公式サイト|発行者の日記
人間に見捨てられ道端で死のうとする老犬の頭を撫でながらマザー・テレサは語りかけます。あなたは大切な犬なのだと。
なんて事はなかったのでしょうね。マザーの愛は人間オンリーだったのでしょうね。人間以外には愛はなかったのでしょう。きっと動物には愛されなかったでしょう。