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【書評】「夜と霧」ヴィクトール・E・フランクル

2004/06/17公開 更新
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夜と霧 新版


【私の評価】★★★★☆(85点)


要約と感想レビュー


アウシュビッツでの生活を知る

この本を読んで、アウシュビッツでの生活を知ってから、毎日の食事がおいしく感じるようになりました。食事が食べられるというのは、なんと幸せなんだろうと素直に思えるのです。


アウシュビッツでの生活を心理学者の著者が語るのですが、死や本当の悲しみに出会う機会の少ない私たちこそ、この本を読んで日々の生活を見直さなくてはならないのでしょう。


生きるとは何なのか?

生きるとは何なのか?死とは?苦しみとは?自分の存在する意味は?それを考えさせてくれる本です。


普通に生活していると考えないこと、生きていくうえで考えるべきこと、知っておくべきことを教えてくれる一冊でした。


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この本で私が共感した名言


「強制収容所ではたいていの人が、今に見ていろ、わたしの真価を発揮できるときがくる、と信じていた」けれども現実には、人間の真価は収容所生活でこそ発揮されたのだ。おびただしい被収容者のように無気力にその日その日をやり過ごしたか、あるいは、ごく少数の人びとのように内面的な勝利をかちえたか、ということだ(p122)


<人間の真価というものは、過去にもなく、未来にもない。今、この瞬間にあなたがどうあるかこそが、あなたそのものの真価ということなのですね>


わたしたちにとって生きる意味とは、死もまた含む全体としての生きることの意味であって、「生きること」の意味だけに限定されない、苦しむことと死ぬことの意味にも裏づけされた、総体的な生きることの意味だった。この意味を求めて、わたしたちはもがいていた。(p131)


<生きる、ということには「死」も含まれるということでしょうか>


自分を待っている仕事や愛する人間に対する責任を自覚した人間は、生きることから降りられない。まさに、自分が「なぜ」存在するかを知っているので、ほとんどあらゆる「どのように」にも耐えられるのだ。(p134)


<人間というものは、自分の役割というものを求める存在のようです。自分とは何者なのか?>


人間とは、人間とはなにかをつねに決定する存在だ。人間とは、ガス室を発明した存在だ。しかし、同時に、ガス室に入っても毅然として祈りのことばを口にする存在でもあるのだ。(p145)


<人間とは、自分の意思で、神にも悪魔にもなりえる存在です。選択の力は心の中にあります>


夜と霧 新版


【私の評価】★★★★☆(85点)


目次


第一段階 収容
第二段階 収容所生活
第三段階 収容所から解放されて



著者経歴


ヴィクトール・E・フランクル(Viktor Emil Frankl)・・・1905年、ウィーンに生まれる。ウィーン大学卒業。在学中よりアドラー、フロイトに師事し、精神医学を学ぶ。第二次世界大戦中、ナチスにより強制収容所に送られた体験を、戦後まもなく『夜と霧』に記す。1955年からウィーン大学教授。人間が存在することの意味への意志を重視し、心理療法に活かすという、実存分析やロゴテラピーと称される独自の理論を展開する。1997年9月歿。


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